今朝はボニー・バック 第2回

小遊三、「LEON」への道②

ボニー・アイドル(第9号で「人生とはトイレからの距離である、のか?」執筆)

ソフィア・ローレンを母親に、イボンヌとキャサリン(どっちも犬)を恋人に持つ伊達男、三遊亭小遊三を雑誌「LEON」の表紙モデルにしようキャンペーン第2回目。

小遊三がいかにチョイわる親父か、前回を読んでもまだピンときていない方は試しにネット検索で「小遊三」と入力していただきたい。
グーグルでもヤフーでも、そこには「小遊三 逮捕」「小遊三 犯罪者」「小遊三 刑務所」「小遊三 仮出所」と物騒なサジェスト候補が並ぶはずである。
その下に表示されている、本人の顔画像と合わせれば、指名手配写真の一丁あがり!

さて、前回は「笑点」での彼のキャラクターを中心に紹介した。では、舞台裏やプライベートなど、普段の彼はどんな人物なのだろうか。

芸人さんというのは、本番中は明るくてテンションが高くても、舞台裏は静かでナーバスといっていいぐらい神経が細い人が多いとよく聞く。また、舞台を離れてインタビュー等を受けると、いくら客前では与太者を気取っていても、その口ぶりから芸への誇りを覗かせることも少なくない。

そこをいくと、小遊三のだらしなさ、やる気のなさはプライベートでも徹底している。

以下は、同じ笑点メンバー林家たい平の著書「笑点 絵日記」(ぴあ)からの引用である。
「楽屋で絶好調なのが小遊三師匠です。本番1時間前に着物に着替えてからズーッとバカばなしをしているので、顔がだんだん疲れてきて本番近くになると『あ〜帰りてぇ』と始まります。働きたくないオーラを一番出しまくっている落語家らしい師匠です」
さすがである。

さらに、
「最近ではなぜか黒人音楽にひかれている様子で、楽屋でフリを交えながら、ひとりでドゥーアップなどを歌いながら、『アァ〜黒人になりてぇ、どうやったら黒人になれるんだろう』などと延々言っています」
日曜夕方の国民的番組に出演している噺家が、まさか黒人になりたいと考えていたとは——。国外逃亡でも考えているのだろうか。

この2つの引用からも、小遊三のチョイわるがポーズではない、本物であることが理解していただけたかと思う。
では、彼の普段のファッションセンスはどれほどのものだろう。「LEON」はファッション誌だけに、モデルにもそれなりのセンスが求められる。

どこかにそんな資料はないかとユーチューブで検索してみると、何年か前に落語芸術協会が主催した「らくごまつり」のインタビュー映像を発見した。会長の歌丸をはじめ、“便所でお尻を拭く会長”の小遊三、ヨネスケ、昇太が普段着でレポーターのインタビューに応えている。
そこでの小遊三の服装はなんと上下青ジャージ。自身がヘッドコーチを務めるらくご卓球クラブのイベントでもあったのだろうか。それにしても無頓着すぎる。かっこいい・・・。

「LEON」編集部にこの想いが届くことを期待しつつ、今回も最後に9月30日放送の「笑点」大喜利における小遊三節のチョイわる回答をどうぞ。

問 歌丸「婚活ブームの中、各地の市町村が町おこしをかねて合コンを主催する街コンが人気になっています。そこで、日本全国津々浦々の街コンに行ってきたと報告してください。私が『どうでした?』と伺いますから返事を返してください」

小遊三 「南国土佐の街コンに行ってきました」
歌丸 「どうでした?」
小遊三 「いい女を一本釣りしてきました」

小遊三 「大平さんの地元の秩父の街コンに行ってきました」
歌丸 「どうでした」
小遊三 「街コンじゃなく生コンでした」

問 「芸術の秋。皆さんは彫刻家になって、ノミと槌を手に持って何かを掘っている仕草をしてください。あたくしが何を掘ってるのと伺いますので、返事を返してください」

小遊三 「(コツコツ、コツコツ、コツコツ)」
歌丸 「何を掘ってるんです?」
小遊三 「男湯と女湯の壁に穴を空けてるんです」

たい平 「(コツコツ、コツコツ、コツコツ)」
歌丸 「何を掘ってるんです?」
たい平 「この先に小遊三師匠の独居房があるんですよ」

ちなみに、笑点における小遊三の銀杏拾いのキャラクターを作ったのはたい平である。木々の色づく秋、みなさんも銀杏拾いをしてみてはいかがでしょうか。

–ヒビレポ 2012年10月9日号–

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