今朝はボニー・バック 第35回

赤色確定申告書の書き方

ボニー・アイドル
(第11号で「原稿料よりバイト料が多くても、ぼくは断然ライターだ!」執筆)

 
 
 
今回で完結する予定だった「高校受験スベったら」は諸々の都合でお休みです。変わってお届けしたいのが、「赤色確定申告書の書き方講座」。
この原稿がアップされる2月下旬といえば、ライターはもちろん、フリーランスで仕事をしている者すべてが得意先への納品を遅らせてでも「ある書き物」に打ち込んでいる頃である。そう、その書き物とは「確定申告書」。

ぼくも確定申告を去年から始めたのでよくわかっていないのだけど、簡単にいえば前年に納めすぎた税金が申告することで戻ってくるというもの。確定申告には「白色」と「青色」がある。白色は税務署に提出する書類が少なく、収入や経費など記帳する内容も簡単で済むが、戻ってくる額も少ない。青色は記帳が複雑な分、戻ってくる額も大きい。
さらに、青色には「10万円控除」と「65万円控除」の2種類があるらしいのだけど、65万円控除を得るためには貸借対照表や損益計算書の提出が必須なので専用のソフトを入れたり、税理士さんに任せるのがポピュラーだという。
ぼくは去年の確定申告は白色を提出した。初めてだったこともあるし、青色を提出するには前もって事業申告書の届け出をしておく必要があることを知らなかったからだ。今年は確定申告をした際に事業申告書の届け出をしておいたので青色で確定申告をする予定である。
得意先からの支払い調書をまとめたり、経費を計算したりとめんどくさいことは確かなのだけれど、納めすぎた分とはいえ、まとまった額のお金が入ってくるのは嬉しい。収入が少なく、年中ピーピー言っているぼくにはなおさらだ。
 

 

振り返ると、フリーライターになって3年目の去年はこれまでに増して生活が厳しかった。フリーの仕事は前年よりも増えたが、取材や原稿書きに充てる時間を作るため、アルバイトに入る時間を減らしたので固定の収入が減ってしまったのだ。
8月にはサラ金の返済に困り、とうとう弁護士仲介のもと任意整理を決断。9月からは新たにレギュラーの仕事を獲得したものの、取材移動費にもこと欠く有様で、借金の相談に乗ってもらった北尾トロさんや近所の飲み友達のおじさんからお金を借りるところまで困窮していた。
できることならお金なんか借りたくない。お世話になっている人、普段親しくさせてもらっている人ならなおさらだ。お金を借りてしまうことで今までの良好だった関係を壊してしまいかねない。そう考え、なんとか自分の力だけでピンチを乗り切ろうとしたジタバタが今回の「赤色確定申告書」、つまり去年、ぼくが財産を二束三文で叩き売った報告書というわけである。

【CD・DVD部門】
数えたことはないが、CDは300枚ぐらい持っていたと思う。その中から比較的思い入れの薄い、購入時期が浅かったものをピックアップして8月某日、買い取りキャンペーン中だった中古CDショップ「D」にまとめて売った。表記順はアーティスト、作品名、買い取り価格。
原田知世/A DAY OF LIFE 20円、原田知世/TEARS OF JOY 20円、原田知世/BLUE ORANGE 20円、原田知世/原田知世 BEST HARVEST 200円、原田知世/フロムT 200円、THE TIMERS/ザ・タイマーズ 350円、THE TIMERS/復活・ザ・タイマーズ 350円、RCサクセション/カバーズ 600円、チャットモンチー/耳鳴り 50円、チャットモンチー/生命力 100円、サニーデイ・サービス/東京 100円、JERRY LEEE LEWIS/ORIGINAL SUN GREAT HITS 20円、サニー・ボーイ・ウイアムソン/ダウン・アンド・アウト・ブルース+2 50円、井上尭之/井上尭之の世界 700円、クロマニヨンズ/MONDO ROCCIA 500円、小沢健二/犬は吠えるがキャラバンは進む 20円、5.6.7.8’s/ザ・ゴールデン・ヒッツ・オブ・THE 5.6.7.8’s 400円、5.6.7.8’s/BOMB THE ROCKS EARLY DAYS SINGLES 100円、みうらじゅん&安齋肇/勝手に観光協会 200円、みうらじゅん&安齋肇/勝手に観光協会(2) 200円、みうらじゅん&安齋肇/勝手に観光協会(3) 100円、村八分/LIVE’72 400円、PIZZICATO FIVE/WE LOVE YOU 20円、スーパーカー/HIGHVISION 20円、スーパーカー/スリーアウトチェンジ 20円、ホフディラン/31ST CENTURY ROCKS 20円、ホフディラン/多摩川レコード 20円、ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロス/ストリートコア 100円、
OTIS REDDING/リスペクト〜ヴェリー・ベスト・オーティス・レディング 400円、くるり/ベストオブくるりTOWER OF MUSIC LOVER 200円、くるり/THE WORLD IS MINE 20円、くるり/図鑑 200円、THE ROLLING STONES/アウト・オブ・アワ・ヘッズ 600円、THE ROLLING STONES/12×5 600円、THE ROLLING STONES/ディッセンバーズ・チルドレン 400円、THE ROLLING STONES/アフターマス(UK) 300円、THE ROLLING STONES/ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト 300円、ミック・ロンソン/プレイ・ドント・ウォリー 500円、エルヴィス・コステロ/マイ・エイム・イズ・トゥルー 300円、ラモーンズ/ロード・トゥルー・イン+5 200円、LED ZEPPELIN/伝説のライヴ-HOW THE WEST 200円、HOWLIN’S WOLF/MORE REAL FORK BLUES 50円、LIGHTNIN’S HOPKINS/MOJO HAND 20円、ザ・ホワイト・ストライプス/エレファント 50円、ザ・ホワイト・ストライプス/ゲット・ビハインド・ミー・サタン 50円、LOVE PSYCHEDELICO/ LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA 20円、ズボンズ/ウェルカム・バック、ズボンズ! 20円、THE YELLOW MONKEY/LIVE AT TOKYO DOME(DVD) 800円、ザ・ハイロウズ/DO!! The MUSTANG(DVD) 20円、中島らも/ロッキンフォーエバー(DVD) 100円、ミッシェルガンエレファント/ワールドサイコブルース(DVD) 100円、ラモーンズ/ラモ—ンズ・ロウ(DVD) 300円、
JET/ファミリースタイル(DVD) 50円、バリーファインスタイン/ボブ・ディラン写真集時代が変わる瞬間(書籍) 550円、忌野清志郎/生卵(書籍) 500円
58点で買い取り価格は、14,380円。CDの中で最も高値だったのは、井上尭之「井上尭之の世界」の700円。ずっと欲しかった絶版商品で、売るひと月前に中古CDショップで2,500円で購入したものだった。今でも(2014年2月19日現在)、アマゾンでは中古品にも関わらず最高7,980円で売られている。また、ボブ・ディランの写真集も売るのにためらった商品だ。売る前には2冊保有していた。何年か前の誕生日プレゼントに、ぼくがすでに購入しているとも知らずに友達が贈ってくれたのである。友達から貰った方はさすがに申し訳なかったので、自分で買った方だけを売った。

【書籍部門】
水道橋博士/本業、萩原健一/ショーケン、吉井和哉/失われた会いを求めて、矢作俊彦/傷だらけの天使〜魔都に天使のハンマーを、見田盛夫/東京五つ星の蕎麦、浜田信郎/ひとり呑み、町山智浩/映画の見方がわかる本、快楽亭ブラック/立川談志の正体、柳原良平/良平のわが人生、噂の真相社追悼!噂の眞相、青山正明/危ない薬、東海林さだお/微視的お宝鑑定団
本はもともとそんなに数を持っていなかったので、売った量も少ない。サブカル関係が多かったので、中野ブロードウェイの「M」にまとめて売った。12点で1,570円だった。

【服部門】
「N.HOOLYWOOD」のジャケット 6,000円
「pledge」の伊達メガネ 3,000円
「jam home made」の十字架のネックレス 6,000円
「Rayban」のサングラス 5,000円
「LAD MUSICIAN」のジャケット 6,500円
「Lewis Leathers」の革ジャン 42,000円
上から3つ目はぼくが買った服ではなく、兄キから貰ったものだった。調べればそれぞれけっこう人気なブランドのようで、買い取り価格がいいということは購入時も高かったということである。兄キに対して「申し訳ないなあ」という気持ちはあったが、一番目のジャケットはサイズも大きかったし、紫に白のチェック柄という、いつ着ればいいのかわからないようなデザインだったのでそれほど売るのにためらいはなかった。ネックレスも普段身につける習慣がなかったので、即売り決定。伊達メガネは「ジョニー・デップモデル」とかいうのだったが、かけてみるとふざけているようにしか見えないので手放すことに。ただ、最後の革ジャンは、まだ業界紙記者をしていた頃に24回払いで買った、自分が持っている服の中ではいちばん高価な品だった。購入価格はずばり14万円。思えば、クレジットカードがブラック入りしたのもこの革ジャンの支払いが遅れたせいだった。ラモーンズも愛したLewis Leathersのダブルの革ジャン。惜しかったが、所詮ぼくの身の丈に合わなかったのだろう。吉祥寺の質屋に売っぱらった。

そして、いよいよカネに困って手放すことにしたのが、Fender社のギター「テレキャスター テキサスモデル」。10年前、川越と井荻で美香ちゃんと半同棲のような生活をしていた頃に(ヒビレポ第3シーズン「LOST〜合宿免許青春物語」)、吉祥寺の楽器屋で9万ぐらいで買ったものだった。ぼくが初めて購入したギターで、それからちっともギターの腕は上達しなかったが、青春の思い出が詰まった愛器だった。渋谷の中古楽器屋に持っていく日の朝、ぼくはギターのボディ、ネックの汚れを拭き取り、オイルを塗り、弦を張り替えた。楽器屋の査定金額は2万円だった。

以上、これがぼくの赤色確定申告書である。なんとか今年はこれ以上持ち出しを増やさないよう気合いを入れて仕事を増やしたい。
ちなみに、ぼくがテレキャスターとじゃれあっている一瞬を捉えた「ボニー・アイドルTシャツ」はまだ若干、在庫の余裕がございます。
ボニー・アイドルTシャツ(白)
サイズS・M・L 1,200円(メール便での送料込)
連絡先 shojinoboru@gmail.com
 

 
 
 
-ヒビレポ 2014年2月26日号-

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