ぜんざのはなし The final 第3回


まんじゅうこわい

 
島田十万
(第14号で「カジノディーラー『K』の日常」を執筆)
 
 
 見せてもらった4月のスケジュールはこんな感じでした。

01日 「談志が遺した落語論」記念落語会
02日 柳家喜多八・桃月庵白酒二人会
03日 新刊談笑vol.6◯
05日 立川晴の輔パーティー準備
06日 立川晴の輔パーティー本番
08日 宣伝材料用写真撮影
09日 むかし家今松独演会・春◯
11日 日暮里特選落語会◯
12日 談笑の弟子!!◯
12日 立川流夜席△
13日 立川龍志四季の会◯
13日 立川流夜席◯
15日 林家たい平・立川談慶落語二人会◯
16日 立川流広小路寄席△
17日 立川流広小路寄席△
17日 やすらぎ寄席◯
18日 立川談笑一門会◯
19日 彩の国さいたま寄席
20日 談笑の弟子!! in自由が丘◯
20日 道楽亭寄席集まれ前座さん応援団◯
21日 立川流日本橋亭昼席
21日 新文芸座落語会
22日 立川流日本橋亭昼席△
23日 仙台めせな寄席◯
24日 弁慶寄席◯
25日 お江戸寄席◯
25日 立川吉幸勉強会◯
27日 立川談笑独演会
28日 しのばず寄席◯
29日 立川談笑月例独演会
30日 しのばず寄席◯
 

 
 
 どうやら昇進の日までこんなスケジュールがずっと続くらしいのです。ボクの想像をはるかに超えて予定がびっしり、前座ってこんなに忙しいの?
 ちなみに◯印をつけたのは、開口一番など実際に高座に上がって落語をやる日、△印はまだ決定ではないけれども上がる可能性のある日。勉強会などでは2席喋ったりすることもあるのですが、お客さんのまえで喋るのは一番の稽古でもありますから前座としては一席でも多く高座に立ちたいところなのです。
 立川流だけでなく他の一門の師匠方の手伝いが多いのも笑二さんの特徴でしょう。
 噺を生で聴けるのはもちろんのこと、素の師匠方に接することができるのは貴重な体験だし、いろいろな会場を見られるのもとても勉強になると言っていました。
 予定を見れば案外に、昼間開催されるのも少なくないですが、落語会の多くは夜、だいたい19時前後に始まって21時すぎに終了というパターンが主流です。
 終了後は毎回ではありませんが打ち上げをかねた飲み会があり、一杯御馳走になってから解散になることが多く、どうしても帰宅は深夜になります。それで翌朝早起きして、公園で稽古をするのですね、それ以外は時間がとれません。
「弥次郎」「雑俳」「真田小僧」「子ほめ」「道具屋」「出来心」「寄合酒」「元犬」「親子酒」「ざるや」、現在のところ、このあたりのラインナップを得意としているようで、笑二さんの高座では何回か聴いています。

「まんじゅうこわい」も得意なもののひとつで「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」の第80回、ではゲストとして出演し、先輩方の前で堂々の一席を披露しました。
 緊張しないはずはない情況のはずですが、そんなことは微塵も感じさせない強心臓は芸人としての素質なのでしょう。しかも間が良いと大受けで、若いゲストへの先輩からのリップサービスだけとは思えないほどのべた褒め。一聴の価値あり。
 これ以外にも「初天神」だとか「大工調べ」など何回も高座にかけている噺もあり、マスターしたのは70席近いらしい。
 もちろんこれからも1席1席、声の強弱、大小、硬軟、テンポ、スピードなどを確認しながら、より面白いギャグはないかと考え、練りあげ磨きあげて自分の落語にしていくわけです。
 ちょうどこの連載が始まる直前、立川流の前座が4人(寸志、がじら、笑二、らく人)集まっての落語会「ねただし前座」第1回が上野広小路亭で開催されるというニュースが飛び込んできたので、覗いてみることにしました。

 だけどねぇ、予約すれば入場料千円は安いとしても、前座ばっかり4人で本当に客が入るの?

 
 
 
-ヒビレポ 2014年4月21日号-

Share on Facebook