夕陽に赤い町中華 第8回

中国人が並んで食べる”和風中華”

 
北尾トロ(編集長)

 
 
 
 
 

 
 上野のアメ横に「珍々軒」という名店がある。値段は良心的で味も良く、店先に並べられたテーブルで食べるアジアの雑踏的雰囲気も他ではなかなかないもので、ここが繁盛しないでどうするという店だ。そんなことを言いつつ、混んでいるために、待つのが嫌いなぼくはまだここで食べたことがなく、味やメニューについて書けないのだが。

 場所柄、客は外国人旅行者も多い。中でも主力は中国系の人たちだ。日本人が海外へ行って手軽な和食を食べるようなものだろうか。上野に「珍々軒」ありと口コミで広まったのだろうか。ここでよく食べている下関マグロ氏によると、味付けは日本人好みにアレンジされているらしい。それなのに人気がある。いや、それだから人気があるのだろう。「珍々軒」での食事は、旅行者にとって一種の観光になっているのではないか。
 

 

 最近、荻窪のラーメン屋には中国系旅行者がガイドブック片手に行列しているそうで、それもおもしろい現象だ。日本で発達したラーメンは本場にないメニューで、和風中華とでも呼ぶべきもの。カリフォルニア巻みたいなもんですかね、日本に旅行したら食べたい物として、おもしろがられているのかもしれない。スープの出汁が違うんだろうなあ。
 だろうなあ、なんて力弱い書き方しかできないのは、もちろんこの目で確かめてないからだ。「珍珍亭」で食べてないし、荻窪の行列見てない。つぎに展開したいテーマの取材がまだなのだ。取材と言ったって、食べに行くってことなんだけど、先週はその時間がなかったので、上野に行ったときの動画でご容赦を(食べたのは「珍満」)。
 

 
 いや面目ない。次週までに食べてきます。
 

 
 
撮影(動画も)/下関マグロ

 
 
 
-ヒビレポ 2014年5月25日号-

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