ヒビムシ  2 – 11


三木山森林公園:ナミアゲハ

沢田佳久
(第11号で「五十円玉はどこだ」執筆)
 
 
 
 28日に三木山森林公園にまた行った.そのことを30日に書いている.

 例の育成花壇は一ヶ月で様変わりしており,パンジーのほか何かわからない花もよく咲いていた.それよりセロリが数株植わっていて,良い匂いが辺りに漂っていたのが印象に残っている.その付近はシロツメクサとアカツメクサがまだらに生えていて,もとの芝生を覆いつくす勢いだ.

 クマバチはもう見られず,セイヨウミツバチや小さなハナバチ類がシロツメクサに来ていた.どういうわけかアカツメクサにはいない.今度も空中撮影をしてみたが,やはり結果はいまひとつ.
 

セイヨウミツバチ


 

 
 ここにはカラタチやオリーブなど柑橘系の果樹も植わっている.モンキアゲハが飛んでいる姿を数回みたので,その幼虫でもいないか探してみたのだが,見つからなかった.
 あきらめたところ,思いがけず全然ちがう木でナミアゲハの幼虫を見つけた.キハダの幼木である.丸々と太っていて蛹化直前のようだ.つついてみると黄橙色の臭角を出した.微妙な芳香だ.その状態で撮影しようと試みたが直ぐに引っ込めてしまう.数回試して結局断念した.
 

ナミアゲハ


 
 昼を過ぎるとすでに酷暑である.天気予報では黄砂の飛来をいまごろ告げている.季節が混在している感じだ.春生まれの幼虫がもうこんなに育っているかと思う一方,冬の残存勢力もまだ頑張っていた.ツチイナゴがそれである.ツチイナゴは一応イナゴの一種だが,特殊なやつである.
 イナゴの仲間の多くは卵で越冬し,若虫はイネ科植物の成長とともに育っていく.姿も緑でまさに稲の子である.人間目線からは稲の害虫でもある.いまこの田植えの時期,そういった普通のイナゴは,出たとしてもまだごく小さな若虫である.
 ところがツチイナゴは成虫で越冬し,春に産卵する.冬仕様の黄褐色の体はうぶげで覆われている.冬から春にかけて立派なバッタを見かけたらこの種類だ.この日も飛んでいる個体がいた.無傷だったがスタミナは落ちているようで,追い詰めると動かなくなった.枯れ枝を差し出すと乗り移ってくれて,まんまと良い角度で撮影できた.ご協力ありがとう.
 

ツチイナゴ


 
 冬をロゼットで越して春の緑の先駆けとなった雑草のスイバが,今やいろんな虫に食い荒らされてボロボロになっている.透け透けである.目立つのはハグロハバチの幼虫で,いろんなサイズの個体がトグロを巻いている.わりと可愛いデザインだと思いますがいかがでしょうか?
 

ハグロハバチの幼虫


 
 
◆立体写真の見方◆

同じような2コマが左右に並んだものは「裸眼立体視平行法」用の写真です.
平行な視線で右の目で右のコマ,左の目で左のコマを見ると,画面奥に立体世界が見えてきます.
大きく表示しすぎると立体視は不可能になります.

色がズレたような1コマのものは「アナグリフ」です.
青赤の立体メガネでご覧ください.
メガネは右目が青,左目が赤です.
緑と赤の暗記用シート等でも代用できます.

別サイト「ヒビムシ Archives for 3DS」にはMPO版を置いています.3DSの『ウェブブラウザ』で「ヒビムシ Archives for 3DS」のサイトを参照してください.お好みの画像を(下画面におき)タッチペンで長押しすると,上画面に3Dで表示されます(数秒かかるかも).表示された3D画像ファイルは保存することもでき,『3DSカメラ』でいつでも再生することができます.

MPO版とは,複数の静止画を一つのファイルにまとめたもので,ここでは立体写真の左右像を一つにまとめたファイルです.3DSをはじめ,多くのmpo対応機器で3Dとして再生,表示することができます.PCやスマホ等でダウンロードできますので,各機器にコピーして再生してみてください.

 
 
 
 
 
-ヒビレポ 2014年6月11日号-

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