今朝はボニー・バック 第44回

bonnie

ローカル路線バス アナウンス広告巡りの旅④

 
ボニー・アイドル
(第11号で「原稿料よりバイト料が多くても、ぼくは断然ライターだ!」執筆)

 
 
 
吉祥寺駅発中野駅行きのバスルートをアナウンス広告と共に巡る旅・後編。
高井戸警察署の真横にある「ヴィムスポーツアベニュー」を過ぎると、すぐに環八が見えてくる。環八を境に、西が宮前一丁目、東が高井戸東四丁目。同じ杉並区だけど、環八を抜けるたびに「ずいぶん遠くまで来たもんだなあ」と思う。

高井戸陸橋をくぐり、目指すは久しぶりにアナウンス広告が2件放送された柳窪のバス停。すると、環八の交差点を渡ってすぐ、横断歩道用の信号奥に「かなや整形外科」が! 急ブレーキをかける。
予想より早い登場に面食らったものの、なるほど、クリニックは環八を挟んで1つ前の宮前一丁目と柳窪のバス停のちょうど中間地点。どちらで放送されても、乗客にはバス停からある程度距離を歩いてもらわなければならない。ならば、交差点での信号待ちで悪印象を与えかねない宮前一丁目を捨て、環八越えを選んだか。苦しい状況で見事な判断と言えるだろう。←うるせーよ
 
①-


 
一方、「かなや整形外科」より先に放送された、豊かな都会派シニアライフを提供する「ライフニクス高井戸」は次の柳窪のバス停に着いても発見することはできなかった。
しょうがないので、スマホで場所を検索してみる。
高級老人ホームのライフニクス高井戸は柳窪の交差点を荻窪方面に曲がり、一本目の信号を左折したところにあった。
 
②-
 
五日市街道に戻り、路線バスが4分ほど停車する五日市街道営業所を越えると、商店はおろか人家も少なくなった。並木道の中、アナ広ゼロ地帯の杉並第二小学校、善福寺路緑地公園のバス停を通り過ぎる。
この路線に広告出した店(企業)は残すところあと4つ。
吉祥寺→中野を横断する長距離ルートもいよいよ大詰め! と言ってもいい局面なんだけど、どうもテンションが上がらない。
理由はひとつ。この「路線バス アナウンス広告巡り」を始めるきっかけになった、「ブティックみゆき」のようなアナウンスが流れないからだ。
“オシャレなあのひとは大泉学園で降りるらしい。ブティックみゆき前です”
3つの路線を巡ってみて、改めてこのコピーがいかに優れているかが分かった。
「どんな店なんだろう」とリスナーの想像を喚起させ、バスの乗客を店に引っぱり込む力を持っている。
果たして、今後そのようなセンス溢れるバス広に出会えることはできるだろうか…。

んなことを考えていると、いつの間にか成田東の商店街に入っていた。アナウンス広告の店「ホームドクター」と「イエステーション」を探す。が、ない。
手前の成田東三丁目の停留所からバス通り沿いをくまなく探すも、広告が謳っていた不動産会社やリフォーム会社は姿かたちも見えない。
スマホで検索した住所ではこの辺りのはずなんだけど・・・、とバス停の横の空きテナントに視線を移す。と、大きなガラス窓の隅に、ひっぺがされた「ホームドクター」のカッティングシート痕が!
ホームドクターは最近になってつぶれたか移転してしまったのである。ホームページを見ると、イエステーションはホームドクターと同じ系列の不動産屋で、このテナントで一緒に営業していたようだ。
前回チラッと登場した広告代理店「弘報社」によると、バスのアナウンス広告の切り替えは12月15日。弘報社がこのルートの広告制作も担っているのかは不明だが、ホームドクターならびにイエステーションは去年末からこの7ヵ月以内につぶれたか移転したと断定してもいいだろう。
このテナントに次入るのはどんなお店なんだろうか。
そして、バス停前ではどんなアナウンス広告が流れるのだろうか。
 
③-
 
気を取り直して旅を続ける。
「松浦クリニック」はアナウンス通り、新高円寺駅入口の交差点前にある地下駐輪場を左折したところに発見。
そして、青梅街道に合流して1つ目のバス停「杉並車庫」の150m先に「コムウェルホール高円寺」はあった。
 
④-
 
⑤-
 
バスはこの後、東高円寺駅、高円寺南五丁目、中央五丁目、中野三丁目の停留所を通って終点の中野駅に行くのだけど、アナウンス広告はなし。つまり、このコムウェルホール高円寺で今回の旅は終わり。
入口の雰囲気をみると、今日も葬儀が行われているようだ。
どれ、縁もゆかりもない仏さんだけど線香の一本もあげながら今回こそバスの広告料金や費用対効果について聞き出そうと思ったのだけど、その時のぼくには香典はおろか・・・・・・。
おふざけはこの辺にして、松庵のバス停でアナウンスされて残しておいた「武蔵境自動車教習所」。ちゃんと行きました。
 
⑥-
 
さて、なぜ教習所から遠く離れた松庵のバス停付近に広告を出したのか、そして広告料金や費用対効果について、女性教官からクラッチ(a.k.aチンポ)の操作でも教えてもらいながら聞き出そうと思ったのだけど、その時ぼくは車の免許をすでに持っていたのである。しかもゴールド。

(続く)
 
 
 
-ヒビレポ 2014年7月30日号-

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