今朝はボニー・バック 第47回

bonnie

ローカル路線バス アナウンス広告巡りの旅⑦

 
ボニー・アイドル
(第11号で「原稿料よりバイト料が多くても、ぼくは断然ライターだ!」執筆)

 
 
 
阿佐谷北六丁目にあるパン屋「ロードベーカリー」で名物のクルミパンでも食べて旅の疲れを癒そうと思っていたものの、運悪くお店の夏休みに当たってしまい断念したのが前回まで。
時刻は朝7時15分。関東バス「練馬駅発、中村橋駅経由荻窪駅行き」のアナウンス広告巡りを始めてからすでに1時間半が経過。気温の上昇に反比例して削がれていく体力。今日はここまでにして続きはまた別の日にとも考えたが、次また自宅のある井の頭二丁目から阿佐ヶ谷まで自転車で来る自信がなかったので今日で終わらせることに。

次のアナウンス広告は、ロードベーカリーと同じ阿佐谷北六丁目。
「阿佐谷北六丁目。やる気スイッチの個別指導スクールアイイー阿佐ヶ谷校は中杉通り沿いです」
この辺はちょっとややこしく、今回の関東バス・荻07系統「練馬駅発、中村橋駅経由荻窪駅行き」は早稲田通りを越えたら次の二叉路を右折し、日大二高通りに入っていく。なので、本来ここから阿佐ヶ谷駅に至る中杉通りは同じ関東バスでも阿01/04系統「阿佐ヶ谷駅〜中村橋駅」のルート上なのだ。
「阿佐ヶ谷駅〜中村橋駅」で停まる「阿佐谷北一丁目」近くにあった「個別指導スクールIE阿佐ヶ谷校」は、「中杉通り沿いです」の説明があったのでなんとか発見。
 
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手こずったのは、「阿佐谷営業所」を飛ばして2件放送された次の停留所。
「次は第九小学校。皮膚科、形成外科のミドリ皮膚科はこちらでお降りください」
「第九小学校。平日夜8時まで、日曜も診療の阿佐ヶ谷シミズ歯科は中杉通り上り第九小学校バス停そばでございます」
というのも、「第九小学校」バス停は同じ関東バスなのに中杉通りと日大二高通りの2ヵ所にあるのだ。
なんでも、日大二高通り沿いにあるバス停から南に走る松山通りは「旧中杉通り」と呼ばれており、かつてバスは阿佐ヶ谷駅まで主にこの旧中杉通りを運行していたらしい。バス停が2ヵ所あるのはその辺の事情が絡んでいるようだ。
結果的には「みどり皮膚科」も「あさがや清水歯科医院」も中杉通り沿いに発見できたけど、はじめに日大二高通り沿いのバス付近を探したせいでかなり体力と時間をロスしてしまった。
 
②-
 
③-
 
中杉通りの探索を終え、今回のルート上の日大二高通りに入る。
「次は本天沼一丁目、本天沼一丁目。カワサキミユキバレエスクール・ゆる体操教室入口でございます」
バス通り沿いにそれらしき建物、看板はなく、発見できたのは「1つ前の小路を右」と指示する電柱広告のみ。指示したがって商店街を右に曲がるも、庭付き一戸建てが軒を連ねるばかり。それでも奥に奥に進んでいくと、小路のどんづまりに「川崎みゆきバレエスクール」と書かれた看板&民家を発見。
 
④-
 
アナウンス広告がなかった「本天沼二丁目」を過ぎると、「日大二高」のバス停が見えてきた。
「次は日大二高。犬・猫・小鳥の病院、ダクタリ前」
「日大二高。1歳からの英語幼児教室、ファーストラーニング荻窪前でございます」
「ダクタリ動物病院」は日大二高の真向かいに難なく発見。
 
⑤-
 
しかし、「ファーストラーニング荻窪」がどこをどう探してもない。スマホで検索した住所ではこのレンガ造りのビルに入っているはずなんだけど・・・。
もう一度、ファーストラーニング荻窪のホームページをなめるように読んでいくと、新着情報の欄に「ファーストラーニング荻窪は4月1日に阿佐ヶ谷南に移転しました」とあるではないか。これは「アナウンス広告巡り第4弾」、吉祥寺駅発中野駅行きの停留所「成田東三丁目」でアナウンスされた「ホームドクター/イエステーション」と同じパターンだ。声は聞こえど姿は見えず。切り替わるタイミングが年イチのアナウンス広告の宿命と言うべきか。
 
⑥
 
次の「稲荷横町」から終点の「荻窪駅」まで広告があったバス停は全部で3ヵ所。すべての広告出稿主が荻窪駅北口に固まっていたので、アナウンスはダイジェストで紹介する。
「次は荻窪税務署、荻窪税務署。使い捨てコンタクト取扱いの荻窪コンタクトは荻窪駅北口スギタ眼科上にございます」
「次は四面道、四面道。16年連続地域No.1の武蔵境自動車教習所は武蔵境駅北口徒歩5分です」
「お待たせしました。間もなく終点、荻窪駅。不動産のご相談は北口交番向かいのミズホ信不動産販売荻窪センターへ」
「荻窪駅。相続手続き、相続税は杉並中野相続サポートセンター、無料相談実施中。西荻窪駅北口下車1分」
「荻窪駅。永遠の健康と幸せを作るトモナガヨーガ学院前です」

この連載を毎週欠かさず読んでくれている方はお気づきのことだろう。そう、広告5件のうち2件がすでに調査済みの物件なのだ。「武蔵境自動車教習所」(第4回掲載)と「杉並中野相続サポートセンター」(第2回掲載)のことである。
2つも同じ広告に出会うんだから、ぼくもずいぶんと路線バスに乗ったもんだなあ。感慨にふけりながら写真を流用させていただく。
 
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さて。いよいよ大詰めである。気がつけば時刻は8時半過ぎ。調査を始めて3時間が経とうとしている。体力もそろそろ限界なので、停留所の順番を無視して、スマホで住所を検索し近場から回っていくローラー作戦を採ることに。
まず、「みずほ信不動産販売荻窪センター」はたしかに交番の真向かいのブックオフが入っているビル5階にあった。
続いて、交番前の横断歩道を渡り、ケッタッキーが入っているビル5階に「荻窪コンタクト」を発見。
そして、最後の「友永ヨーガ学院」は青梅街道を環八方面に進み、若杉小南の信号のたもと、セブンイレブンの上に発見した。
 
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最後の友永ヨーガ学院の写真を撮り終えたのが、9時1分。約3時間半の長旅だった。
家帰ってビール飲んで寝る前に、今度こそ広告料金や費用対効果についてヨガで疲れた体をほぐしてもらいながら聞き出したかったのだけれど、その時のぼくには体力も入会費はおろかコインロッカー代すらなかったのである。

(続く)

 
 
 
-ヒビレポ 2014年8月20日号-

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