今朝はボニー・バック 第51回

bonnie

ちっぱい、見ぃつけたっ

 
ボニー・アイドル
(第11号で「原稿料よりバイト料が多くても、ぼくは断然ライターだ!」執筆)

 
 
 
ちっぱい——ちっぱいとは、控えめな乙女のおっぱいを的確に言い表した秀逸な言葉である。

ニコニコ大百科[単語記事]より

 
 
ぼくは巨乳も好きだが、「ちっぱい」も悪くないと思っている。話を進める前に断っておくと、ぼくの基準ではBカップ以下のおっぱいをちっぱいということにしている。
ぼくがちっぱいの魅力に気づいたというか気づかされたのは、初めて付き合った女性の影響が大きいだろう。
以前ヒビレポに書いたように、ぼくが彼女と出会ったのは福島の自動車免許合宿所だった(「LOST〜合宿免許青春物語 シーズン2〜」参照)。
彼女——美香ちゃん(仮名)は同じ日に合宿所に入った同期だったが、ぼくの人見知りな性格も手伝い、本格的に仲良くなったのは入校から数日経ってから。その時の様子をぼくはかつてのヒビレポ連載で次のように記している。
 

美香ちゃんの恋愛相談はまだ続いていた。(中略)ぼくは親身に話を聞くフリをしながら、視線は美香ちゃんの胸元に釘付けだった。ブラウスからチラリと胸の谷間がのぞいているではないか。
ブラウス越しとはいえ、この距離で胸チラを見るのは初めての経験に近い。
ドキドキしていた。

 

胸チラから始まった恋。一言でいうとそれだけのことなんだけど、ではなぜ美香ちゃんは胸チラしてしまったのか? そして、なぜ21歳のぼくはそれに欲情してしまったのか? それは、彼女がちっぱいだったからだ。


 
昨今のファッショントレンドを絡めて説明しよう。
最近のTシャツ、ブラウスはセクシーさを強調するためなのか、メンズ、レディースともに首元がゆるいデザインのものが多い。
首元がゆるいということは、普通に背筋を伸ばしているときでさえ鎖骨があらわ、頭を下げたときや屈んだときなんかには胸と生地の中に空間が生じて胸元がパックリ、ということである。
そして、偶然の産物であるこの胸チラをより深部まで堪能できるのがちっぱいというわけだ。

読者の中には、「胸チラだったら巨乳の方が谷間の奥まで見れるじゃん」と思われる方もいるだろう。
たしかに、その意見も一理ある。
夏場、電車ン中で吊り革に捕まっているときなんかにふと視線を座席に落としてみると、ざっくり開いた巨乳と目が合ったり、するよね〜。
しかし、巨乳の胸チラはあくまで“部分”、あくまで“途中”なのである。
巨乳というのは、その大きさ・密度・弾力ゆえブラジャーもしくはTシャツ、ブラウスなどの服と密着せざるを得ない。よって、いくら目の前に胸元が開いている服を着ている女性が現れたとしても、偶然の産物である胸チラの範囲は限られている。生地の間から同じ質感の肌色が永遠と続くだけ。
一方、偶然の産物である胸チラがちっぱいだとしたらどういうことになるか。
ちっぱいというのは、その小ささゆえブラジャーもしくはTシャツ、ブラウスなどの服の間にスペースが生じやすい。よって、ちょっと向こうが頭を下げただけで開いたスペースから谷はおろか、その先にある頂まで見えてしまう可能性があるのだ。

さて、ここでクイズと洒落込みたい。
次の3枚のイラストは一枚絵を3分割したものである。下から1枚ずつ開いていき、3枚目で全貌が明らかになるという仕組みだ。
さて、何人が1枚目、2枚目で何をモチーフしたのか当てることができるだろうか。
では、1枚目。
 
EPSON MFP image
 
うーん、川? ヒゲ? さすがにこれだけで正解を導き出せというのは酷か。
続いて2枚目。
 
EPSON MFP image
 
ほら、もうわかったでしょう。2つ目のヒントにしてはサービスし過ぎたかもしれないですね。さっき、「頂」とか言っちゃってたし。
ほとんどの方が当てちゃってると思うけど、野暮を承知で3枚目を開いておく。
 
EPSON MFP image
 
そう、正解は山梨県と静岡県にまたがる標高3,776mの日本最高峰、霊峰・富士。
つまり、巨乳の場合、偶然の産物である胸チラで得られる恩恵はせいぜい2枚目のイラスト程度、富士山でいうと五合目までが関の山。逆に、ちっぱいは運が良ければ全景が見渡せることもありますよ、お得ですよと言いたかったのである。
ちなみに、太宰治が「富嶽百景」で言っているように、富士山は裾野が広がっている割に、低い。ちっぱいである。

TVやグラビア、AV業界では未だ巨乳タレントの一人勝ちが続いている。
たしかに巨乳はいい。元気をくれる。でも、巨乳というのは万人が気がつく魅力だ。決して、ぼくだけのものではない。そこがやるせない。
でも、ちっぱいは違う。魅力に気がつかないで通り過ぎてしまいがちだけど、ふと発見したときはその可憐さがたまらなく愛しい。自分だけが見つけたちっぱいだ。

♪だれかさんが だれかさんが
だれかさんがみつけた
ちいさい あき ちいさい あき
ちいさい あき みつけた
サトウハチロー作詞「ちいさい秋みつけた」

そういう意味では、ちっぱいは秋に似ている。
 
 
※痴漢、覗き、盗撮などの迷惑行為はすべての犯罪の中でも最も卑劣な行為であり、私ボニー・アイドルはこのような犯罪は一刻も早く社会から撲滅することを願っております。今回の胸チラ体験談は作者が能動的に動いたものではなく、あくまで偶然の産物であることをご理解いただけますようお願い申し上げます。
 
 
 
-ヒビレポ 2014年9月17日号-

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