こしょこしょ話 最終回

sumimoto

レポのその後

 
住本麻子
(第16号で「東京駅でプチ帰省」を執筆)

 
 
 
『季刊レポ』本誌「東京駅でプチ帰省」
先日、友人N君から「そう言えばアレ読んだよ。言ってたやつ。赤いやつ」と言われた。

       赤いやつ↓
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もちろん自らTwitterで告知をしたので驚くことではない。しかし「読むね!」とかお気に入りにするとか、その場で反応してくれてもいいじゃないか。後ろから槍で刺されたような気分である。立ち読みではなく、ちゃんと購入してくれたようなので、微力ながら私も『季刊レポ』の売上に貢献できたのはうれしい。しかし知り合いに読まれるのは恥ずかしい。私の周りは文章が上手い人が多い。頭のいい人も多い。だから知人友人に読まれるのは、品定めされるようなものである。ひっ。


 
N君には「これ本当にやったの?すごいね、コミュ力あるね」と言われた。私はこの記事で新幹線の乗り場で53人の人に聞き込みをして回った。N君はこのことを言っているのである。もちろん全員に聞いている。でもこれはコミュ力とは違う。私が思うにコミュ力とは、「自分の持っている感情や、要求を的確に説明して相手に伝え、かつ相手に不快感を与えずに自分を認めさせる能力」のことだ。私がこのとき発動したのはただの「向こう見ずの勇気」である。私に話しかけられた人たちは、きっと「変な人が寄ってきた」と思ったに違いない。突然話しかけて、しどろもどろに話す私。みんな怪訝そうにしていた。怪しい人に話しかけられて、一応答えたけど、やっぱり変な人だったな。大体こんな感想を、あまねく乗客たちに持たれて終わった。通報されなくてよかったな、というのが私の感想。

【ヒビレポ「こしょこしょ話」】
「アリスにならって出かけてゆく」

その後、「TEA PARTY」には一度だけ行った。土曜の夕方には何かと予定が入りやすく、参加できなかったのだが、つい最近参加した。週イチ開催だったのが、月イチに変わり、八月は夏休みでお休み。ほっといたらどんどん先細っていくので、これからどんどん参加したい。ちなみに先日も参加者は私一人で、先生は日を間違えて大遅刻。大丈夫かこれ。

「母娘のパンツ」
この記事の冒頭で「女性が性について語ることに対してハードルが下がってきた」云々と書いたが、この記事がアップされた直後、3Dプリンターで自身の女性器を印刷したろくでなし子さんが逮捕された。それについて北原みのりさんがブログで抗議。これを読んで、私はなんて生ぬるいことを言ってしまったんだと反省した。

他人のパンツを履くとはどういうことなのか。レポの人々からはいくつかリアクションがあった。
「泊まるつもりもなく実家を訪れ、泊まったときに親のパンツを借りたことありますよ。もちろん親父の」
この方は男性なので、男女について違いがあるかも気になるところ。
「生理用だったらおさがりも許容できるかな?とおもう。ほら、クロッチの部分、つまり大事な部分が直接触れないから、いけるような」
それは私も思った!生理用パンツはクロッチの部分が比較的きれい。これが普通のパンツで黄ばんでいたら多分固辞しただろう。
「女家族ですがパンツの貸し借りはしたことない」
……みんな色々ですね。まだまだご意見お待ちしております。ご連絡は、ask.sumimoto☆gmail.comまで(☆を@に変えて)。

「気づけば目で追う消防車」
レポ副編集長・平野さんによると、「バックミラーはある」とのこと。考えてみれば当然だ、でなければ危なすぎる。そういえばあれからパッタリ消防車を見なくなった。短すぎた恋を思い出すように、これを書いている。

「臆病なまま、そおっとまじってみました」
私が戦争の話を聞いて一番恐いと思ったのは、私の祖母が昔、愛国少女だと聞いたときだ。祖母は現在八十六歳。ちょっと頑固だけれど特に強い思想があるわけでもなく、明るく元気で平和が一番、常々そう言っている。そんな祖母が、当時は無邪気に戦争に賛同していた。あっという間に流されて加担して、ちょっとイキイキしちゃったりしたかもしれない。そう考えると、ゾッとしたのだ。私は戦争を知らない。けれど戦争は恐いと思った。恐そうだ、とか恐いんだろうな、ではなく。それが私がリアルに感じた戦争の「恐さ」だ。

「普通に考えれば迷惑この上ないのに、相手がイケメン(略)」
この件に関しては、何人かの人に「本当に何もなかったの!?」と心配された。大丈夫です。なんっにもなかったです。

「見せてよファッション」
相変わらず適当に服を来ているが、この夏の重宝したのは、タイコットンのスカートだかズボンだかよくわからないこれ。
 
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軽くて涼しい上に肌を隠してくれ、写真だとわかりにくいかもしれないが、なんかおしゃれっぽいのだ。民族衣装はいいね。

レポが終刊することになりましたね。ショックだったけど、考えようによっては滑り込みセーフで参加できた私はラッキーだと思います。残り3号。ぎいぎい爪跡を残していくつもりだし、レポがなくなったって、私はずーっとどこかで書いていこうと思っています。

レポに投稿する半年くらい前から、「住本さんは、『書きたい人』なんでしょう?」と言われることがよくあって、その度に私は「いや私は別に、そんな……」とお茶を濁していました。文章がうまい人は私の他にもいっぱいいる。あえて私が書くことは、恥知らずだと言って回るようなものに思えました。しかしそんな風に思っていながらも、フリーペーパーを作ったりしていたし、「書きたい」とか「読んでほしい」という気持ちはバレバレだったんだなと、今は逆にちょっと恥ずかしい。誰にも言わなかったのにクラス中に広まってしまった、そんな初恋を思い出します。私の初恋は誰にも相談しなかったせいなのか、クラス全員に冷やかされて気まずくなり、しまいには険悪にすらなってしまったのですが、あのとき素直に「好きだ」と認めていれば恋は成就しなくとも、もうちょっとマシな思い出になっていたかもしれません。私は書きたいし、読まれたい。実は連載第十三回にしてまだ恥ずかしいのですが、「慣れろ慣れろ慣れろ!!!」と自分をペシペシ奮い立たせています。

ご愛読ありがとうございました。感想などいただけると嬉しいです。ご連絡はask.sumimoto@gmail.comまで。ではまたどこかで!
 
 
 
 
-ヒビレポ 2014年9月25日号-

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