あのへん! 〜中野阿佐ヶ谷高円寺〜  第1回


高円寺閉門?!

 
島田十万
(第16号で「よろずロックバー『山路』」を執筆)
 
 
 東京在住およそ 30年、カメラマンの島田十万です。出身は茨城県牛久市。ボクが住んでいたころは茨城県稲敷郡牛久町という地名でした。
 JR牛久駅からバスで30分も東に入った、畑と田んぼに囲まれた田舎で、いまでもアニメ「日本昔話」のロケに使えそうなところです。
 そのせいか、昔から都会に住みたくて住みたくて身もだえていました。いまもその感じは変わっていません。都会が大好き。都会でないと夜も日も明けない。
 定年後の田舎暮らしを夢見るひとも多いと見聞きしますが、都会を捨てて田舎に行きたいなんてまったく共感できない。
 まあボクが、根っからの田舎者ってことなんでしょう!(田舎から一度も出たことがないという友人で、住むのはやっぱり田舎だよ、なんて言うのもいますから田舎者もいろいろでしょうが)

 最初は高円寺のはずれに住んでいる叔母一家の近くがいいということで中野の四畳半月額¥8000というアパートを見つけました。当時としても破格の値段です。中野駅から歩いて10分くらいのところで、早朝に一瞬陽が当たるだけで、一日中うす暗い木造アパート2Fの角部屋。もちろん風呂なしトイレ共同。
 それでなんの不満もないどころか、アルバイトをしながら毎日ウキウキして暮らしていました。
 それから30年、たぶん7、8回は引っ越しているはずですが、すべて中野高円寺阿佐ヶ谷近辺です。
 経済的な余裕ができれば都心の繁華街、とくに歌舞伎町に一度住んでみたいと考えていたのですが、それは結局叶いそうもありません。
 全室陽も射さないようなペンシルビルの5Fぐらいに住んで、何時に起きても地上階に降りさえすれば、いつでもメシは食えるわ酒は飲めるわというようなところで1人暮らし、をやってみたい。
 さすがに現在の歌舞伎町にあるとは思えませんが、あれば木造の風呂なし4畳半でまったく問題なし。
 いろいろなしがらみもあり、現状ではとてもそんな余裕は生まれそうにありませんが。
 歌舞伎町はいずれそのうち機会があればということにして、高円寺からも阿佐ヶ谷からも荻窪からも遠い、どうやら終の住処になりそうな(できればそう願いたい)現在の居住地から、自転車に乗って、毎週「あのへん」を徘徊することにしました。


 
 で9月某日、なにはさておき、とりあえずご本尊「高円寺」にお参りしておこうと行ってみたらなんと山門が閉まっているではありませんか!
 
高円寺2850
 
 何ごとか?と思ってたまたま通りかかった60歳くらいのご婦人に聞いたら、
「あら、5時すぎたんじゃない?」とのこと。
「さっきは開いていましたよ」とも。
 えっ!お寺が門を閉めるというのはよほどのことと思っていましたが…都会のお寺は5時で閉門するの?
 何年住んでも知らないことというのはあるものです!(あたりまえか?)

 中野高円寺阿佐ヶ谷あたりの、あまり役に立つとも思えない、街案内です。どうぞよろしく。

 
高円寺2851

山門横の細い通路からは入れるが、鉄扉があって境内には入れないようです。
都内では、防犯上夜間閉門するところが少なくないんだとか。

 
 
 
-ヒビレポ 2014年10月6日号-

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