歌謡な毎日を送っております。 第8回

石橋夢追い人

 
田中稲(11号で「大阪から来た女」執筆)
 
 
 
 
これを書いている11月18日。高倉健さん死去のニュース速報に、自分でもビックリするほどの大ショックを受けている田中です(号泣)。
出演作品もそんなに見てないのに、なにこの大切な人を失ったレベルで傷ついているブロークンマイハート!
たまに特別番組やアカデミー賞で見るお姿、たたずまいは本当に「謙虚で出過ぎず引き過ぎず」という感じで、

「この人絶対エエ人や…」

と思っておりました。
男の美学をここまで人生において徹底した人は少ないんじゃないかなあ。
本当に、本当にお疲れ様でした。

さてさて。ぐしっ。(←涙を拭く)
いきなりですが、本題へ。

ワタクシ11月15日、兵庫県池田市で開催された「いけおん!」に行って参りましたッ。
「いけおん!」とは、「池田音楽祭」の略。
音楽とグルメで元気を発信するイベントでござんす!
一個500円のバッヂを買い、これを付けていると、池田市の石橋エリアにある参加店がフリーパス!
で、参加店では、市ゆかりのプロ、アマのミュージシャンたちが楽器の演奏や歌を披露しているという、なんとも楽しくリズミカルでオシャンティー(←オシャレの最近の言い方だそうです。姪っ子よ情報ありがとう…)という内容なのです。最近こういうバル形式の街イベント多いですよね。ええこっちゃ、ええこっちゃ!


 
で、そのイベントにわが友人Sさんが店長をしている「レンタルスペースQ」も参加しているということで、いざいざ、阪急電車に揺られ、「石橋」駅へ。
 
石橋


将来の研究者をガンガン育てている大阪大学が近い、ザ・学生街石橋。
商店街も、たこ焼き屋さんとかお弁当屋さんとか充実して賑やか、元気だ!

 
で、駅からテクテクテクと15分ほど歩いたところに、
ひょっこりとレンタルスペースQの文字と
「いけおん!」の旗がハタハタ…(←ダシャレですー)
 
レンタルスペースQ

S氏の防音完備レンタルスペース!
でっかいプロジェクターが用意され、懐かしい映画を上映しております。

 
いけおん

ここで「いけおん!」のプログラムとバッヂをいただきます。
いやー、なんかイベントに参加してるって感じでテンションあがる―!

 
…とはいえですね。
池田・石橋という街単位の音楽祭。
出る人もほとんどがメジャーデビューしていないアーティストさん。
最初は私も正直、
「ももも盛り上がるのだろうか。退屈極まりなかったらつらいなあ」
と心配しておりました。
ところが、いやいやいや。
芸術の神様というものは、大都会以外のところで高笑いしているもの。
トンデモナイ個性というのは地方で発見されるもんでございます。

ちょっと昔のアングラ劇を思わせるような一人語りを延々としたと思ったら
「歌います!はるなつあきふゆ!(←泉谷しげるの春夏秋冬)」と
アカペラでウットリと自分の世界に入って歌う、マイワールドアーティストがおり。

高倉健のように表情を一切変えず木琴をカンコンキンと演奏家がおり。

「♪あの空に向かってええぇーぃ(天を高々と指差す)」
と非常にノスタルジックな歌詞と笑顔、プラス前列の人が
「足を踏まれないだろうか」「椅子を蹴られないだろうか」
と危機感を覚えるほどの華麗なステップで踊り歌いまくる40代半ばの路上シンガーがおり。

ギョーテンしたまま時間が稲妻の様に過ぎていく!!

一番暴れ度が低く、クールに演奏を決めていたのは、まだまだ若いビートミュージックアーティスト君だったのですが。
「ボクの音楽はクラブでかかるようなタイプなんで、あんまり明るいと…」
と昼間の演奏に戸惑った様子を見せたのが運のツキ…。
じゃあスタジオQの特徴を活かしましょう、と店長S氏が粋な計らいを思いつき、プロジェクターを起動して彼の演奏の後ろで花火の映像を流すことに!
ドカーンと空に輝く花火の映像とクラブミュージック。
おお、合うではないか! ムーディーね。うっとり。
ところがその映像、なにかの番組をマルマル録画したものだったらしく、途中で「花火の玉の種類の説明」やらオッサン3人の花火解説者が歓談しているシーンやらまでシッカリとプロジェクターに映るもんだから、クラブミュージックとともに、秋田の花火の豆知識がついてくるという意外な展開となったのだった…。

いやもう、ホントにいろんな人がいる。
結局5時間居座り、4アーティストを全部堪能しましたが、シミジミ思いましたね。
人生、やりたいことをやったもん勝ち。楽しんだもの勝ち。
エエかっこしようとせず髪の毛振り乱してでも自分の信じるままにやりきった方って、最初はドン引きもするけども、最後には好きになってしまうんですよね、見てるこっちが。
「俺は(私は)これでやってる。やって行く!!!!」
と迷いのない目でパフォーマンスされたら、いやはや負けました、となっちゃうんですよねぇ。

結論。技術も大事だけど、個性のむき出しって最強。

「誰にもよく見られたいしー嫌われたくないしー」
とかいいながらカラに閉じこもり、たいしたこともしてないのに照れたりビビったりしている自分が情けないですわもうとほほほほ(←いきなりの自己嫌悪)。

己の道を突き進む、街の芸術家たちに乾杯どっこいチアーズグラッチェ…。

 
【題名:石橋夢追い人 歌詞:田中稲 歌唱:北島三郎さんなら嬉し過ぎ】

小豆色の阪急電車がヨー 急行で止まる石橋ヨー
咲ける花なら ここで咲け
アイヤー 心のままに
アイヤー 手段は選ばねぇ
ドンと一発ぶちかませ
てめえの人生 腹を決めりゃ
どこでも どこでも 勝負舞台だぜ

 
 
 
-ヒビレポ 2014年11月25日号-

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