ノスタルジック中華の研究  第11回

 

“中野駅で町中華をさがす”の巻

 
下関マグロ
(第17号で「散歩の途中に見かけた書店で」を執筆)
 
 
 
 
 
北尾トロと中野駅周辺で町中華をさがした。いつも軽い目論見のようなものを持ちながら、北尾トロと町中華散歩に出かけるわけだが、えてして、目論見ははずれるものだ。記憶にあたらしいところでは、東銀座を歩いたときのことだ。自分としては老舗中華のなかで、北尾トロが選ぶのは中華三原だろうなと思っていたのだけれど、まさかの中華三原に休業の貼り紙があったのだ。まあ、目論見ははずれるから、おもしろい、ともいえる。というわけで、中野駅にやってきた。そういえば、夜に町中華の探索をするのは初めてだね。

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北口で待ち合わせていたが、南口のほうから見てみよう。「こっちはたぶん、町中華はないと思うんだけど」と歩き始める。やはり、なかなかない。「昔は、このあたりに“どさん子”があって」と言いながら歩く北尾トロ。看板があった。「まだ、あるよ」とトロも感動。「じゃ、きょうは“どさん子”でいいじゃん」と言うものの即却下。ここはラーメン屋だからダメなのだ。


 
僕が中学生の頃に地元にもサッポロラーメン系のお店が出来た。「どさん娘」だったかな。高校生になって、何度か食べた記憶がある。カウンターだけの店で厨房が丸見えで、味噌ラーメンは、粉をお湯でといていた。専用の金属の茶せんみたいなやつでシャカシャカやってたな。麺は初めて遭遇する太麺で、どことなくジャンクな味わいだけど、うま〜って思ってた。その後、大阪、東京と移り住む中、何度かこの系統を食べた。いったい最後にこの系統のラーメンを食べたのはいつだろう。江戸川橋に「サッポロラーメン えぞいち」という店があったが、それはどさん子系とは違うのか。違うとしたら、さらに記憶をさかのぼり、うーん、今世紀に入ってからは食べていないかも。
 
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そして、丸井の裏辺りに行くと、なんとタブチの中野店があった。最初の町中華探索に出かけた高円寺で、当時、これこそ、町中華だと思って食べたのがタブチ高円寺店だった。しかし、今回の北尾トロは「ここは町中華というより、カレー屋だね」と一蹴。そして、今回の最大の目標であり、僕の目論見でもあった、中野ブロードウェイの地下へ。ここに独特の町中華がある。と、出かけたが、まさかの、後片付け中。し、しまった。こちら、店じまいが早いのだ。実は、この店、今年の夏、オールアバウトで記事にしている。
ゲリラ雷雨を避けて、中野サンモール商店街を散歩 [散歩] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/443326/4/

しかたがないので、中野ブロードウェイから早稲田通りまで出て、そこで探すことにした。最初にあったのが「梅」という中華料理店。
 
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店頭でいろいろ吟味していると、なかからお店の女性が「いらっしゃい」と声をかけてきた。とりあえず退散。北尾トロは「町中華で客引きはありえないから」と町中華ではないことを宣言。
 
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その先にあったのは中華料理 和 (カズ)」だ。早稲田の回で、こちらの支店があった。北尾トロ、こちらは町中華と認定。そして早稲田通りを渡った場所にあったのが、「中華料理 幸館」。
 
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北尾トロは、こちらはチャイナであると宣言。再び,通りを渡り、路地に入ると「東興楼」さん。こちらは、町中華と認定。
 
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ここは、いいかんじの町中華だねぇ。

さて、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。さて、北尾トロはどの店を選んだんだろうか。

正解は、「中華料理 和」である。ここなら、僕がオーダーするメニューは決まっていた。北尾トロは、表に写真が出ていた、スタミナ丼のセットに惹かれたようだ。店は、カウンターとテーブル席。ちょっと狭めだ。
 
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厨房も狭いようだけれど、ここに男性3人が調理をしている。ほどなく、北尾トロのたのんだセットがやってきた。こんなかんじ。
 
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ラーメン、スタミナ丼、餃子がついている。普通に完食していた。まあまあだったそうだ。
 
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こちらが、僕の注文した「金太郎ラーメン」。実は、早稲田にある「中華料理 和」には、住んでいた近所ということもあって、よく通っていた。いろいろなメニューを食べたのだけれど、この金太郎ラーメンに行き着いた。以降、毎回、この金太郎ラーメンを食べていたのだ。炙ったチャーシューにピリ辛の味噌スープに太麺。懐かしいなぁ。もちろん金太郎ラーメンをオーダー。やってきた金太郎ラーメンはデカイ。こんなに量が多かったかなぁ。あれ、チャーシューがかなりしょっぱいぞ。このしょっぱさで、なんか戦意喪失。

このところ、同じようなことが何度があった。昔食べていたメニューを久しぶりに食べると、しょっぱくてしかたがないというものだ。最初は、店の味が変わったのかと思ったのだが、どうもそうではないようだ。自分の味覚が変わったらしい。30代のころは、子供の頃は食べられなかったミョウガなどが食べられるようになって驚いたし、40代になって、苦味のあるものなども大好きになった。そして、50代になると、塩分の強いものが苦手になってしまった。不思議なものだ。そのため、昔はおいしいと思ったものが、今はそうではなかったりするのだ。まあ、生きているというのはそういうことなんだろうね。

 
 

今回の動画はこちら

 

今回の原稿に出てきたお店。

サッポロラーメン どさん子 (中野南口店) – 中野/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13047640/

【閉店】えぞいち – 江戸川橋/ラーメン [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13104414/

タブチ – 中野/定食・食堂 [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13049908/

梅 (ウメ) – 中野/中華料理 [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13173370/

中華料理 和 (カズ) – 中野/中華料理 [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13012861/

中華料理 幸館 – 中野/中華料理 [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13104638/

東興楼 – 中野/中華料理 [食べログ]
http://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13130534/

 
 
 
-ヒビレポ 2014年12月13日号-

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