今朝はボニー・バック 第56回

bonnie

ボニー・アイドル カップ

 
ボニー・アイドル
(第18号で「キミは知っているかい ババヘラアイスを」執筆)

 
 
 
つくづく思う。世の中にはいろんな商売があるなあ、と。
みなさんは「関連キーワード削除業」という商売をご存知だろうか。
これはYahoo!やGoogleの検索機能を使ったときに入力したキーワードと共に表示される「関連キーワード」の中からネガティブなものを削除するサービス、らしい。
ネットサーフィンしててたまたま目に留まった、この商売をしている某企業のホームページ。
 
画像①
 
第一印象は「スゴい商売を考える人もいるもんだなあ」だったけど、サービスの詳細を読み進めながらふとあることを思い出した。
(そういえば、この前、某歌舞伎役者をネット検索したとき、しつこく付きまとっていたあの関連キーワードが出なくなっていたなあ)
そうか、あの“4文字”の火消しに動いたのはこの会社、または同業者だったのか…。


 
一般的に、ネット検索の関連キーワードは「集合知」の産物だと思われている。ネットについても数学についても専門外なので詳しいことはわからないけど、簡単に言うと、すべてのネットユーザーが検索対象をどんな第二候補、第三候補で調べたか、その集約の結果が横っちょに表示される関連キーワードというわけである。

たとえば、これは男性読者からはガッテンいただけるものと信じているのだけど、アイドルや女優の名前をネット検索すると、必ずと言っていいほど表示される関連キーワードがある。
「カップ」だ。
つまり、そのアイドル、女優のカップ数が気になって気になって、「○○○○ カップ」とキーワードを叩いているバカがこの国にはかなりの数いるということである。KKK(隠れ巨乳研究家)として日々、新たなKKを探す活動をしているぼくにとってかなりの頻度で遭遇する関連キーワードである。

男にとって好きな女性タレントのおっぱいのサイズを知りたいというのは、混じりっけなしの金ムクの欲望である。仕事で徹夜することはないが、より鮮明なおっぱい画像を見つけるためなら朝までだってネット検索できる。
全世界のおっぱい星人の知識欲を集めた元気玉、それが関連キーワードに出てくる「カップ」という三文字なのだ。
カップ数を調べられている当人してみたら決して愉快なことではないと思うが、どうかその飽くなき情熱に免じて許してもらいたい。

ネット検索の関連キーワードがこのような純粋な集合知の結晶なら何ら問題はない。
ところが、「関連キーワード削除業」が存在するということは、裏を返せば関連キーワードは人員と労力を動員することによって如何ようにもコントロール可ということだ。
つまり、業者は「商売敵の悪評を流してくれ」と依頼を受けたら、関連キーワードの上位にネガティブな単語をねじ込むことも簡単にできるのである。
これはかなり怖い。
たとえば、この画像。
 
画像②
 
もちろん、実際にぼくの名前でネット検索した画像ではない。そもそも、いくら自分の名前をネット検索しても三流ライターには関連キーワードなんかついてこない。
これは、現在最も悪評名高い関連キーワードは何かを独断と偏見で選び、イラストレーターとフォトショップで作った画像だ。
凶悪なキーワードが自分の名前の横に付いてきたらどんな気持ちなるかシュミレーションしてみたのだが、思ってた以上にマヌケな組み合わせである。
ぼくの名前が連合さんの歴史と所行を台無してしまっている。なんだか申し訳ない気持ちになってきた。

「ボニー・アイドル」が放つファブリーズ効果はかなりのものだった、という実験結果は置いといて、イメージがなにより大事な有名人にとってネットでの風評被害対策の需要というのは今後ますます増えるのではないだろうか。コンプライアンスだの何だとうるさくなってきたし。
この関連キーワード削除サービス、料金は1ヶ月6万円〜(契約期間内なら1ワード削除し放題)とのこと。

ちなみに、ヒビレポ第二回でも紹介した、三遊亭小遊三師匠のネット検索での関連キーワード。
前回の記事から3年も経つのにいまだに2トップには「三遊亭小遊三 前科」「三遊亭小遊三 刑務所」だ(余談だけど、小遊三師匠に犯罪者キャラがついたきっかけは、深川通り魔殺人事件の犯人の顔に師匠が似ていて、師匠自身プライベートでブリーフ一丁になったりして落語家仲間を笑わせていたから、らしい)。
 
画像③
 
ところが、ぐーっと画面を下にスクロールしていって、ブラウザの底にある関連キーワード群を見てみると、
 
画像④
画像⑤
 
「三遊亭小遊三 福山雅治」
小遊三師匠、6万円払ってねじ込んでもらったのだろうか?

 
 
 
-ヒビレポ 2015年2月24日号-

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