レポは日暮れて 第5回

eno
昨日の今日

 
えのきどいちろう
(えのきどいちろう&北尾トロの交互連載)
 
 
 
 昨夜、栃木市のカフェなずなにてレポCDツアー初日(なぜか「CD鑑賞会」ってしょぼいタイトルがついてた。意味わかんねぇ。僕は断固として「レポCDジャパンツアー2015」を主張したい!)が終わったばかりです。これは栃木、新潟2ヶ所なので日本列島を真横に駆け抜ける「列島横断」ツアーだなぁ。←横に抜けるな。やってみてわかったけど「レコードコンサート形式」って間がもたないね。めっちゃ悪い汗をかいた。トロさんも熱演しすぎて打ち上げの店で死んでたけど、僕も身体の芯からバテた。これが矢沢さんが『トラベリンバス』で歌った「きつい旅だぜ」ってやつなのか。

 栃木はトロさん遅刻して(松本→東京→栃木の大移動)間に合わなかったけど、下関マグロさん、乙幡啓子さん、平野勝敏さんの4人で玉川の湯(金魚湯)の辺りを散策したんですよ。マグロさんが朝湯したとき、忘れ物したのを取りに行くって言うから皆でつきあったんだけど、何かね、すごい楽しかった。4人で撮った写真を見てください。こう、久々ですよ。前は皆で高遠に行って泊まったりしたじゃん。まぁ、休刊カウントダウンが始まって、レポCD自体もある意味思い出づくりだけど、ツアーは間違いなくこの面子で旅する最後の機会じゃないのかなぁ。
 
01s
 

 
 下関マグロさんは何か知らないけど、ものすごく勉強になるんですよ。僕はマグロさんに影響受けてるな。僕は彼のフォームがすごい好きだ。自分の打てるツボで打つタイプなんだ。案外冷静にそのツボを作っている。ツボを見つけるとかなり徹底的に深掘りする。深掘りしたことには(当然だけど)詳しくなる。常にね、僕の一歩先を行ってるんですよ。『おっさん糖尿になる』等の生活習慣病シリーズは参考になった。あとウォーキング関係とかねぇ。

 今回の栃木ツアーでも「早めに現地入りする」って聞いてたから、僕、前の日にLINEで「金魚湯がおススメですよ」ってメッセージを送ってたんだ。金魚湯は以前、杉江松恋さんと元日光アイスバックスの瀬高哲雄と3人で「日光道でしょう!」のトークイベントをやった。そしたら当日の6時台に「おお、探してみます。いま、駅に向かい中!」って返信が来た。ただ者じゃないでしょう。朝から栃木入り→散歩。

 マグロさんは自ら本を書いてADHD(注意欠如多動性障害)をカムアウトしたぐらいで、物事に対する傾斜の感覚が一般とは違うところがあるんだけど、僕に言わせればそれは才能とほとんどクロスしてる部分だからね。バランス取れてなくて上等なんですよ。僕もいくつになっても妄想が次から次から湧いてきて眠れなくなったり、お金も労力も無駄にかけて邁進してうへへへへ〜が止まりませんみたいなとこがある。で、これがなかったらやってられないの。これが生きてるってことだから。これが俺だから。

 うへへへへ〜が痩せ衰えてしまうことが何よりイカンのだね。妄想の量が減るとかね。こなしてこなしてお仕事してる感覚とか。マグロさんはあんまり器用ではないのかもしれないけど、自分が打てるとこをちゃんと打つバッターだからさ。いいフォームだなぁといつも嬉しくなる。で、金魚湯には9時の営業開始と同時に入ったんだよ。すげぇよ、本物だよ。

 乙幡啓子さんとは最初逢ったの立川のオリオン書房でやった「レポ創刊イベント」だな。たぶん彼女のライフサイクルでいうとデビュー単行本が出て、妄想工作家として世に知られて、個展やったりホッケースの販売にてんてこまいになったり、活動期(逆に言うとちょっとバテ気味の時期)にぶつかったと思うんだ。だけど、神経行き届いてるんだよ。身体的にバテていても企画考えてるとこはめっちゃ粘って、すごくいいセンまで持っていく。辞書的な意味で「覇気がある」。その覇気のキラキラ感だな。

 レポTV的には「オツハタになりたい」が僕とトロさんの合い言葉だったものだけど、これは本当にそうだからね。オツハタと比べればぜんぜん僕なんか粘りが足りない。バッターのたとえで言うならオツハタは「呼び込んで打つ好打者」だよ。これまた、こうありたいってフォームなんだ。

 彼女は桐生なんだけど、山口晃と年代がほぼ重なってるんだよね。で、昨日尋ねたら1学年違いだって。共通の知り合いもいて、すごく近いところで各々やってたらしい。いや、その時期の桐生に何があったのか。のこぎり屋根を見上げると何か閃きが訪れるのか。面白いことだと思うなぁ。ちっきしょう、ホントにさ、オツハタになりたいぜ。

 
 
 
似顔イラスト/日高トモキチ
 
 
 
-ヒビレポ 2015年5月3日号-

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