私とタカラヅカの日々 第5回

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神戸地裁からの宝塚大劇場!

 
高橋ユキ
(第17号で「ヤラセ騒動に巻き込まれてしまいました。」を執筆)
 
 
 
 タカラヅカに興味を持ってその手の書籍やネットニュースなどを見ているとだんだん分かってきたのですが、タカラヅカマニア(ヅカオタ)的には、宝塚市の宝塚大劇場に遠方から赴いて観劇することをムラ遠征などと言うそうです。宝塚大劇場近辺のことをムラというようです。由来は分かりません。

 ただ、宝塚大劇場でやった舞台はその後、東京宝塚劇場でもやることになるので、個人的にはわざわざ行かなくてもいいかな、なんて思っていました。今年5月退団予定の星組トップ、柚希礼音さんのラスト公演「黒豹の如く」「Dear DIAMOND!」も、宝塚大劇場で今年2月〜3月に行われた後、3月末からは東京宝塚劇場で始まります

 という具合に、東京で見れればいいんだよね〜、と余裕をかましていた私でしたが、一抹の不安がありました。ひょっとして東京宝塚劇場のチケットは最悪手に入らないかもしれないのではないか…??? タカラヅカに詳しいとかそんな事関係なく、私の大好きなBOΦWYに例えてみるとLAST GIGSのBIG EGGチケットが秒速で完売したという伝説を思い返してみても、やはり今回の舞台をもって卒業されるトップさんがいることで、チケットは入手困難になること間違いないのではないか…? 実際すでに宝塚大劇場のチケットを売買サイトでチェックすると、これまでの公演と違ってけっこう高めになっています。
 

 もしかして、東京で柚希さんの最後の舞台を見れないかもしれない…!!!!!!
 

 不安が私を襲います。やべえ〜どうしよう(心配性です)。

 こんなことを考えていたのが2月でした。


 
 一方、私はこの月に神戸地裁に傍聴に行く事にしてました。尼崎市を中心に発生したいわゆる『尼崎連続不審死事件』の関係者の公判が当時、神戸地裁で行われていたからです。関係者はけっこう多いうえに、しかもだいたいが各人ずつ裁判員裁判になっているため、私は昨年あたりから数ヶ月に一度、神戸に傍聴に行っています。ダンナの休みの日に、保育園通いの息子のお迎えや寝かしつけを頼んでおき、明け方に家を出て夜に帰宅する…みたいなガッツのいる日帰り傍聴がいつものパターンです。

 iPhoneのカレンダーをいじりながら、ふと思いました。
 

 この神戸遠征にタカラヅカ観劇を絡めて泊まりで関西に行くのはどうだろうか???

 ↑我ながら名案です!!!!!

 しかしそうなると息子の面倒を見る人を確保しなければなりません。ダンナは多忙な雑誌記者。平日休みのため、遠方への傍聴遠征も可能となっていますが、週に二日休む事はあまりなく、泊まりはなかなか難しい。え〜い、いちかばちかだ! ダメ元で一生のお願いの如く、おねだりモードで頼んでみたところ、まさかのOKをもらいました!

 やったぁ〜〜!!!

 そうと決まれば早速チケットを手配です(こういうことは素早いです)。日帰りの予定が泊まりになったので、楽天トラベルで神戸の宿なんかをあれこれ見てましたが、またふと思いました。

 これツアー会社にフリープランツアーとして頼んだ方がトータル安くすむんじゃないか?

 そうと決めたら速攻次の日ツアー会社へ。カウンターで「あのう…神戸に一泊してきたいんですけど〜」と日程を告げたところ、すぐに神戸ステイのフリープランを出してもらえました。かなり安く、往復の新幹線代くらいです。おぉ〜〜。「さっそく空き状況確認してみますね」と奥にひっこんだ旅行会社の担当さん、数分後に戻ってきて「この日神戸で学会があるみたいで神戸近辺の宿がどこもいっぱいみたいなんです」。学会!!! なんの!?

 私は昨年も泊まりで神戸地裁遠征に行ったのですが、このときは神戸駅近くのホテルに泊まり、近辺をブラブラして串揚げをたべたりして過ごしました。神戸駅って名前自体は港の香りがしてオシャレなのに駅前がなんだかうらぶれた雰囲気でそれが気に入っています。元気があれば尼崎の事件現場にも行けます。なので今回も何の迷いもなく神戸ステイに決めていましたが、ここで宿がいっぱいと言われ、またふと思いつきました。

 これ傍聴が終わって速攻宝塚に移動して、宝塚大劇場近くのホテルに泊まるのもアリじゃないか????

 またもや名案です!!!!

「次の日にタカラヅカで観劇したいので(←ここはもう正直に告げた方が良い事があるんじゃないかと思って言いました)夜のうちに宝塚に移動して宝塚のホテルに泊まるっていうのだと空きありますかね?」

 またちょっと調べてもらいました。どっこも空いてます!!!

 やったぁ〜〜〜

 あれこれとホテルを吟味してみました。私は安定という言葉から程遠いフリー稼業なので、いつも旅は安さ重視です。といっても宝塚のホテルは数カ所しかなく、そこで一番安いホテルにするか、どうするかと考えてみました。そこでふとホテルのリストを見ていると「宝塚ホテル」というものが目に留まったのです。パンフレットにむちゃくちゃ小さく載っている外観や内観の写真に目を凝らしてみると、なんだかタカラヅカを彷彿とさせるクラシカルなたたずまい。せっかくだから前日の夜からタカラヅカ気分を満喫してみようかな〜? ツアー会社の方に聞いてみると、歌劇を見られる方はこちらに泊まるかたが多いかもしれませんねぇ〜ぐらいのフンワリしたお返事。とりあえず、なんとなく、このホテルに泊まる事に決めました。

 のち、愛に溢れた友人Mにこのホテルに泊まる事を告げたところ「マジで! わたしムラ遠征行く時このホテル全然予約取れなかったんだよ」と聞きました。たまにはツアー会社に行ってみるものです。しかも調べてみると宝塚歌劇団と同じ阪急グループ。しかも「宝塚大劇場オフィシャルホテル」とも! 自分の段取り力と決断力をめずらしく褒めてあげたくなりました。

 こうして私は2月中旬、神戸地裁〜宝塚大劇場という関西遠征を果たしたのでありました。次回はそのときの出来事を!

 
 
 
-ヒビレポ 2015年5月12日号-

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