1980年の山の音、江戸時代の猫  第5回

インターネット便利すぎる

 

山下陽光(第7号で「ご近所のみなさま、お騒がせしております!」執筆)

 

1 便利すぎて麻痺して何が不便なのかすらわからなくなってくることが多い。
ツイッターを見てたら伊集院光のラジオに大江健三郎がゲスト出演した記事を誰かが貼っていたのを見たら面白かった。
伊集院が大江に対する興味や質問をしていて、実は大江も伊集院に対して凄く興味を持っているやりとりがとても良い。そして、とても良い終わり方をしててゾクゾクするので、読んでいただきたい。

その記事はコチラ
大江健三郎v.s.伊集院光1
http://plaza.rakuten.co.jp/norimasa1718/diary/200803030002/?scid=we_blg_tw01

2 その時の音源があるんじゃないか?と探してみたらある!
伊集院光 日曜日の秘密基地VIPルーム ゲスト:大江健三郎
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10785996

3 ラジオでは伊丹十三の映画マルタイの女に伊集院が出演した時の事を話していて、その映画「マルタイの女」に伊集院光が出演部分が動画でUPされている。

マルタイの女 伊集院出演部分
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2672151

4 このあたりで、たしか、伊集院光がマルタイの女の撮影話を、ラジオでしていたような気がして探してみたら、それもある。

伊集院光がラジオで伊丹十三監督マルタイの女の撮影秘話を語る!
もうなんだか見つかる凄さが凄すぎて脳みそが追いつかない。 ラジオまとめ→ラジオ→映画→映画撮影秘話 全部見つかる!
10分あたりから。
http://radioss.blog.fc2.com/blog-entry-83.html

詳しい説明を書くと膨大になるんですが、1の記事がとても良くてひきつけられて、2、3、4と探していったんですが、1の記事の終わりが

「伊集院光っていうんだよ、と」
話はここで終わる。スタジオが一瞬沈黙に包まれる。伊集院はぐっと胸にこみあげるものがあって、うまくしゃべれない。そのことが、その沈黙から伝わってくる。

こういう終わり方で、なんだかとてもドキドキして、検索してラジオにでた音声までネットにアップされてて、

ラジオ冒頭で、伊集院が大江に小説を書くときにどうやってかいているのか?
あらかじめ、こういう事を書きたいと決めてかくんですか?と質問すると、大江は書くという事は書き直しがでできるというような事を言って、それを受けた伊集院が、大江の文章を読むとタイムマシンのようだと言い、大江が広がりを持って思い出そうとする発言で、伊集院、大江の両者にギンギンにスイッチが入ってそこから、伊丹十三の話になる。
伊集院が大江に興味がある事が意外だなと思いながら聴いていると、大江が伊丹十三の映画で面白かった事を伊丹に電話で伝える。
そこで、大江は伊丹に「小太りの刑事の男が面白かった」その男の名前は伊集院光っていうんだよ。で1の記事は終了しているが、ラジオの音源を聴くとそこから先がとんでもない展開で、大江健三郎が伊丹十三と話した最後の会話だった事がわかる。
そこで伊集院は感動を通り越して、何度もそのシーンで伊丹からのOKが出なくて、わからない事がわからなかったけれど、ようやくわかった。と。

もう今頭が興奮しすぎて何を言いたいのかわからない程ですが、1から4の時間軸で言うと、4321という時間の流れで、4ではマルタイの女の映画撮影時の事を話していて、その後映画の本編、そしてその時を振り返って伊集院、大江がラジオでその話をして、それを聴いていた方が記事を書く。
それを間逆の順番で見つけて行ったので、時空がズレてぐにゃりとなっていて、しかも、その追ってる感じは【曖昧でつかめない感じの物事がつかめるような気分】で、物凄く立体的に迫ってきてて、この感じって何と言い表せばいいのかわからないし、例えば、マルタイの女の本編の動画を見ながら、伊集院光が当時の撮影秘話を語っているのを同時再生すると、草木のにおいだけじゃなく、空気が見えてくる。この感じなんだ? インターネット便利すぎるというタイトルにしたけれど、バーチャルとかそんなんじゃなくて、目の前に現れるんですよ。しかも伊集院、大江の熱量のある話がとても面白くて、その面白さが、今ココで自分が見つけてつないでいってる面白さとまったく同じなんですよ。
物!というか、そこに何かがきちんとあるんですよ。
このゾクゾクする感じがたまらないです。

広島に原爆投下直後に原爆ドーム前に出来たアトム書房の記事をレポに書いてと言われて、まだまったく書けていないんですが、アトム書房を探していた時に、頼りない薄い線を探してつないでいた時の感覚に凄くよく似てて、それをツイッターに書きまくっていたら、会った事も無い方が、まとめてくれていて、無茶苦茶感激して、その時も【曖昧でつかめない感じの物事がつかめるような気分】になり、そこに何かがきちんとあった。

アトム書房の嬉しすぎるまとめを二つ貼ってサラバイ!
10年目のレポート
http://remembermeltdown.blog.fc2.com/blog-entry-37.html

雨に濡れても
http://remembermeltdown.blog.fc2.com/blog-entry-71.html

よし!何か書けそうなきがしてきた。

 

-ヒビレポ 2012年10月29日号-

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