1980年の山の音、江戸時代の猫 第10回

【モバイルハウスでお遍路 田中良典 @ryoten_731 さんが凄い】

 

山下陽光(第7号で「ご近所のみなさま、お騒がせしております!」執筆)

 

こんにちは、山下陽光です。
ツイッターを眺めてたら、自分でビルを建てる男、
蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)の岡啓輔さんのツイートから、モバイルハウスでお遍路してる最中の田中良典 @ryoten_731 さんを知る。
画像を見て一発でしびれてしまった。
四国八十八箇所の寺をモバイルハウスを作って寝て、解体し、歩いて、建築してを繰り返している武蔵野大学の学生で、それが卒業制作になるみたいだ。


田中良典さんとモバイルハウス


 

 

 

 
何か物事が完成して発表した後を見聞きすることはよくあるんだけど、何か面白いことが起こってる真っ最中を見れるのはとてもうれしい。
しかも、お寺の写真と毎日アップされるモバイルハウスがある風景がたまらない。
普通は家から見える景色はいつも同じなんだけど、建物が景色に出会いに行ってる姿が美しい。
不動産じゃなくて可動産を稼動している。
いいなぁー、やってみたいなぁと思うけど、なかなか出来ることではないし時間も体力もかかる。
和田虫象さんの名著「俺の旅―518日ニッポン縦断強制放浪」でも八十八箇所をめぐるお遍路もあったけれど、なによりも共通しているのが、虫象さんは裏モノJAPANで「俺の旅」を連載してて、毎月進展していくのを楽しみに見れていた事。物事は完成までの過程が見ていてドキドキする。
蟻鱒鳶ルの岡さんが田中さんに、高知の沢田マンションの事をツイートして、それで田中さんが沢田マンションに行って写真を撮っていた。
 

沢田マンション

 
建物が建物に会いにいくなんて、素敵すぎるし考えた事もなかった。
毎日家を建ててアップされる風景がとにかくたまらなくて、
寺、寺、家、寺、寺というリズムでのスクロールが楽しく刺激的で、この田中良典さんの
旅を見守りたい。
たしか和田虫象さんの本で、暗いニュースが多いけれど、日本はまだまだ捨てたもんじゃない、人と人との繋がりを実感したというような事を書いていた。
旅の道中の
田中良典さんのお遍路モバイルハウス作成風景①

 

 

この動画は2、3まであってあっというまに家が完成していく過程がすばらしい。

自分のような者に通りすがりの人が凄く親切に接してくれると言ってて、
実践でしかわからない感覚が織り交ざってなお良い。
動画の中で田中さんは、途中でやめようかと思ってたけれど、最後まで行きたいと言ってて、どんどん変わっていく過程が見れていい。
動画の中で感動したのが、窓が透けてて丸見えだけど「見られててもかまわない」
ってのと、道中で道具が借りれたら、モバイルハウスを強化したいというような事を言ってて、一人でやっている事なんだけど、身を場所に開放している感じが伝わってきてとてもよかった。
とにかく褒める事以外に何も思いつかない程に素晴らしくて、どうにか無事にお遍路をやり遂げて欲しいと願うばかりです。
旅にゴールがあるんじゃなくて、家にゴールがある感じは初めてです。

 

田中良典さんのツイッター
https://twitter.com/ryoten_731

山下陽光が和田虫象さんにインタビューした動画
https://www.youtube.com/watch?v=L4SQeouA_Vg

田中良典さんのお遍路モバイルハウス作成風景①
https://www.youtube.com/watch?v=h80YjUJ2RyU

武蔵野大生、家引き連れ遍路旅 移動式住宅研究の一環
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2012/11/2012_135364822662.html

岡啓輔さんの蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)
http://arimasutonbi.blogspot.jp/

 

【告知】
アトム書房のこと話します
素人の乱12号店 12月8日(土)18時半開場『脱原発とデモ: そして、民主主義』(筑摩書房)出版記念トークイベント ■鶴見済 氏/山下陽光  500円
http://12gouten.shirouto.org/?p=378

 

-ヒビレポ 2012年12月3日号-

Share on Facebook