ぜんざのはなし 第1回

ご挨拶

 

島田十万(第9号で「『仕事辞めます』高野勝」を執筆)
 

 あけましておめでとうございます。

 一昨年の秋に立川談志が亡くなったのも大ニュースになりましたが、昨年は談志の追悼本が続々出版されたのが、本好き落語好きのあいだでずっと話題になっていました。

 名実ともに日本落語界の重鎮が亡くなったのですから当然ではありますが、何年かまえから続いている落語ブームがあと押しをしているともいえるかもしれませんね。
 
 ボクはレポ6号に、前座生活16年立川キウイのはなしを書きました。取材する直前に、上野であった「立川流一門会」に行ったのがきっかけになりましたが、それまで数えるくらいしか聴いたことがないのに、その後、落語を聴く機会が格段にふえました。

 上野や日暮里で定期的に開催される「立川流一門会」に何回か顔をだしているうちに、高円寺で「立川談笑一門弟子勉強会」(2012年2月から)が始まったのです。

 これは立川談志の弟子の談笑の弟子(談志の孫弟子)の、立川吉笑と立川笑二のふたりが高円寺庚申文化会館で毎月末にやっている会なんです。(木戸銭千円)

 当初はふたりとも前座だったのですが、吉笑はその後すぐ二つ目に昇進しました。1年半で前座を終えたのは前代未聞、前評判の高い吉笑を観にいったつもりだったのですが、落語を始めて8ヶ月という笑二がまたすこぶる面白い。

 吉笑は新作、笑二は古典というだけでなく、なんにつけ好対照の凸と凹の先輩後輩で、その組み合わせも良かったんでしょう。うちから近いというのもあって結局1年間毎回通うことになりました。

 45人定員のところに、第一回は50人くらい客が入ったでしょうか。その後9回開催されたのですが、いずれも40人前後の入り。
 大御所を除けば、真打ちでも毎回そんなに集められる人は多くないと聞きますから、若手の会にしては大盛況、事件といっても良いかもしれません。

 それで二人に興味をもったんですが、正式には二つ目から落語家の仲間入りらしく、前座はまだ落語家といえないんですってね。

 それで、トウがたっているけれども駆け出しのライター島田十万が、落語界に入門したばかりの笑二さん(沖縄県出身22歳、射手座O型高円寺在住)に、楽しさ辛さもふくめて前座の暮らしというのはどういうものか聞いてきました。
 来週から全12回の連載です。乞うご期待!

-ヒビレポ 2013年1月1日号-

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