あなたの知らないSMイベントの世界 第1回

トウキョウ ハシタナイト 2012年12月19日@新宿・ロフトプラスワン vol.1

 

早川 舞(第8号まで「その時歴史が鞭打たれた」を連載)

 

 ヒビレポ読者の皆さま、あけましておめでとうございます。元女王様ライター、早川舞でございます。
本誌では「そのとき歴史が鞭打たれた」を1~8号にかけて連載、昭和SMを追いかけていた私ですが、こちらでは現代! 平成! 21世紀! のSMシーンをご紹介したいと思います。
 シーンといいましても、ほかの様々な分野と同じく、最近は細分化が進む傾向が強いので、それらを一気に包括して語れる、SMのイベントをいくつかご紹介することにしました。イベントとなると出演者、パフォーマー、出展社、参加者などとして、多様な人々が一度に集まりますから。

 第1回目は、アングラの聖地の代名詞といっても過言ではない新宿・ロフトプラスワンで、ほぼ3ヶ月に一度のペースで開催されている「トウキョウ ハシタナイト」をレポート。今回から4回に分けてご紹介します。

 なーのーでーすーがー、「いやー、うちはSMイベントじゃないですよ」と言われてしまいました……、主催者のTAIZOさんに。
 トウキョウ ハシタナイトはSMイベントというよりは「アングラ宴会」とのこと。SMがらみのショー(緊縛ショーなど)も多いのですが、お笑いやバンドのライブなど、SMだけに特化しない「ユルさ」を大事にしていきたいイベントなのだそうです。
 なるほど、出演者情報を見ると、ダンスにバンドにメンズストリップとたしかに多彩。ですので、第1回からアレっちゃあアレですが、今回は「SM『もある』イベント」ということでご紹介させていただければと思います!

 

 舞台前のテーブルに並べられた100円ショップグッズの数々。これはいったい何に使われるのか……ちょっと想像がつきません。ビンゴ大会?

 

 フロア脇には整体やボディ・服へのペイントなどのブースが並びます。このほか、本場大阪のお好み焼きやカレーのブースも。ジャンルフリーというか、自由です。

 

 ご存知の方も多いのでは? 元・イレブンPMの「うさぎちゃん」こと伊藤舞さん。今回はパフォーマーとして出演されるほか、ご自身のグッズ販売やハンドマッサージを行なうブースを出していました。

 

 開場は18時30分。平日のわりと早い時間でありながら続々とお客さんが入場し、フロアは開演の19時には満席に。客層は一見、普通のサラリーマン風の方が多かった印象です。まぁ、中身のほうはどうだかわかりません。
 トウキョウ ハシタナイトは来年で開催3年目を迎えますが、常連さんが多いようです。

 

 開演すると、まずは舞台の上で主催者であるTAIZOさんが挨拶を。

 TAIZOさんは自身もSMショーを行なうかたわら、普段はAV監督として活躍されています。

 

 司会の松本格子戸さん。ストリップやSMショーの司会を勤めることが多い方で、独特の名調子です。演者に負けないアクの強さ。

 

 で、まず始まったのは抽選。……え、抽選? いきなり? 何の?

 ここで、開場前に並べられていた100均グッズの使用目的が判明しました。後半に、二人の縄師さんによるSMショー対決が行なわれるのですが、抽選で当てたいくつかの100均グッズを必ず取り入れなければいけない、ということのようです。名づけて「ザ・エロモネア」。

 

 引いたトランプと同じ数字が振り当てられた100均グッズを、SMショーで必ず使わなければいけません。グッズはたわし、タンバリン、犬の服、お正月飾りなど、何に使えっていうんだ、なラインナップ。自由というより無茶ぶりです。

 

 抽選ですから、何を使うことになるかはもちろん事前にはわかりません。出たとこ勝負のSMショーなわけですね。与えられた構想時間は2時間です。2時間たっぷり縄師が頭を抱えます。

 抽選会が終わると最初のアクトが。
 まずは 愛子&寧々&TECH によるダンスパフォーマンス。

 愛子さんは普段はSMイベントでダンサーとして出演することが多い演者さん。寧々さんはメンズストリップに出演しながら、女装パフォーマーとしても活躍。TECHさんは新進気鋭の緊縛師です。今回、緊縛はありませんでしたが……。
 もともと知り合い同士だったという3人ですが、チームを組むのは初めてとのこと。

 ダンスといってもストーリー性がありまして、

 まずは、カップルがいちゃいちゃしてます。

 

 そこにかわいい女の子が登場。女の子っていうか女装ですが、えぇい女の子ですとも。だって女の子に見えるでしょ?

 

 いきなり始まる三角関係。どっちを選ぶべきか悩みに悩む青年。

 結局選ばれたのは新しく登場したカノジョ。音楽が一転して、セクシ~な雰囲気に。

 

 ピンクのライトの中でストリップが始まります。顔は女の子、カラダは女の子の下着をつけているけど男の子。倒錯的な色気がたまりません。キレイであればべつに性別とかどうでもいいでしょ? そんな感じです。

 

 思い出を探してさまよっていた元カノが見た光景は……じつは男だった新しい彼女に虐げられている元彼の姿でした。
「信じられない!」と頭を抱える元カノ。この後、今カノと一緒になって彼氏をゲシゲシします。

 ラストは全員揃ってのダンス&カーテンコール。このスピード感と色気を写真ではお伝えしきれないのが悔しい。

 そうそう、ちょっと告知ですが、寧々さんを切り口にした女装文化についてのノンフィクション記事を、3月発売のレポ11号で書かせていただく予定です。ご期待よろしくです。

 次回はさらに混迷の度合いを深めていく(笑)、パフォーマンスの数々を引き続きレポートします!

 

トウキョウ ハシタナイト http://mixi.jp/view_community.pl?id=5882151
TAIZO ツイッター https://twitter.com/TAIZO226
ロフトプラスワン http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

 

-ヒビレポ 2013年1月3日号-

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