Department-H 2013 年1月5日@鶯谷・東京キネマ倶楽部 vol.1
早川 舞(第8号まで「その時歴史が鞭打たれた」を連載)
SMやアングラ関係のイベントレポートをお送りする毎週木曜日のヒビレポ。
今週からは4回に渡ってアングライベントの老舗的存在「Department-H」をご紹介します。
アングラと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? SM? 流血? ハダカ? 人体改造? 異性装? 同性愛? そのテのものをガッ! と詰めこんで毎月開催されているのが、こちらのイベントです。そういう意味では、SMとだけいうのは少々語弊があります。SM「も」あるのです。あれ、前回と同じ……。
ま、それはそれとして、何を隠そう私が初めて行ったアングライベントはこのDepartment-Hでした。当時大学生だった私は、会場にいた女王様やM男性に大いに感銘を受け、そのままSMの道へ……ということはないのですが、かなり大きな影響を与えられたことは確かです。
それから1○年経った現在まで、いつ行ってもDepartment-Hにはデタラメさと秘めやかさとバカ騒ぎ、そして独特で飛び抜けた美しさがあります。
ではでは、さっそく写真でご紹介していきましょう。
2013年明けてすぐの開催(1月5日)ということで、いかにも縁起のよさそうな太鼓の演奏からスタート。鍛えられた体のゲイのおにーさんが勢いよく打ち鳴らします。いよいよお祭りの始まりです。
続いて出てきたのはイベントを彩るドラァグクイーンのお姉さま。パーティホステスのような存在ですね。ドラァグクイーンというのはゲイカルチャーから生まれたもので、えーと、すごーく派手な化粧や衣装で女装したゲイの方のことだと思っていただければ。「ドラッグ」ではありませんよ。
お正月ということで、ドラァグの方々も着物姿が目立ちました。……着物? うん、着物でしょう、これは。
こちらは正統派の着物。振り袖です。髪飾りのド派手さがドラァグの心意気を表わしているかのようです。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、こちらは蛇を体に巻きつけての登場です。ホントに飼い馴らしそう!
ラバーを愛するラバリストのドラァグクィーン。ラバーとは平たくいえばゴムのこと。全身をピッチリ包むラバーコスチュームは意外とキモチいいのです(経験者)。
全員ではありませんが、揃うとこんな感じ。ゴージャスのごった煮状態です。こんな集団、ここでしか見られません。
Department-Hは開催時間(夜12時〜朝5時前後)内に、一般参加者による告知コーナーを含め、6つのショーが行われます。
スタートを切ったのはオーストラリアから来たパフォーマンス集団、Glitter Marche(グリッターマルシェ)。
怪獣のような全身タイツを着た男性(たぶん)が登場。しかし、このあとの出し物にもさらに怪獣感あふれる怪獣が出てくるのでした。
全身を風船のようなもので包み、巨デブを装う女性。
毛むくじゃらの変な生物が巨デブ女子からバックで突かれています。この後、毛むくじゃらさんは同じ色の子犬みたいなのを生みます。みんなで「かわいいね〜」とほんわかした様子を見せて、エンド。ストーリーみたいなものは、たぶん、ありません!
次回はさらにアングラ度を増していくショーレポートをお送りします。
Department-H
毎週第1土曜日 夜12時〜
http://department-h.com/about
http://ameblo.jp/department-h/
鶯谷東京キネマ倶楽部
http://www.kinema.jp
03-3874-7988
¥5000/ ¥4500フライヤー持参/ ¥3000ドレスコード
飲食持込自由。会場内でアルコール類の販売はしておりません。男女更衣室有り。
-ヒビレポ 2013年1月31日号-