イメージの詩 第25回

二回休み

 
 
えのきどいちろう
(第10号で「活字とラジオ(とテレビ)はこんなに違う」を執筆)
 
 
 

 そうか、『イメージの詩』の連載のまま休めばいいんだと気づく。先週は8割がたを39℃の熱出してる最中に書いたんだけど、今週まだ本調子ではないからね。本調子でないまま、昨夜は新潟日報(東京支社)の人と浅草で会食、今日は午前中、浅草寺病院へ台東区の健康診断に行った。だから、この1週間、外出は浅草の街へ二度出ただけなんだね。病み上がりで健康診断に行くってヘンだけど、ま、年に一度のルーティンだから。

 で、僕がスケジュールの再開を目論んでるのは東京国体なんですよ。今週から冬季種目がスタートする。他の競技は10月なんだけど、これはめっちゃ楽しみだ。よくレポ関係者のツィートとか見てると皆、東京五輪招致について文句言ってるでしょ。まぁ、僕も東京でまた五輪開催しなくてぜんぜんいいんだけど、それよか「いやしくも東京五輪招致を楽しみにしてる側のコメントしてるヤツで、今年、東京国体開催を静観してるか、もしくは知らないってヤツは全員モグリだ」と思う。

 
 
 今年は国体を東京でやってくれるんだ。国体って人知れず遠くの県で開催されてるでしょ。なかなか興味あっても見に行けない。あれは何年前かな、埼玉国体のときは俺、アーチェリーとかウェイトリフティングとかいそいそ見に行ったよ。そういうことでもなけりゃ見られない競技ってあるでしょ。コバトンのTシャツも買った。すんげえ嬉しい。

 ま、北尾トロには今から「絶対、ウェイトリフティングだけは見に行こう」って言ってるんだけど。あんなに見て楽しい競技はない。もう、会場一体、呼吸をあわせて選手が持ち上げたり、あきらめたりするのを見るんだよ。

 あと会場で「で、君は何県応援する?」とか、とりあえずマイ県を決めるのも国体の楽しいところだ。やっぱり縁があるとこ中心に応援しますね。僕は出生地が秋田なんで、決勝に兵庫県と秋田県が残ったら絶対、秋田寄りですよ。あの選手が着てる「県のジャージ」とか憧れるなぁ。欲しい。売ってないのか。胸に「秋田県」。いや、この際「佐賀県」でもいい。

 日程的には今度の27日に江戸川スポーツランドでショートトラックの成年の部が開催されて、ここからだな。病み上がりの俺が復活のノロシを上げるのは。ショートトラックいっぺん見たかった。以前は江戸川で全日本選手権やってたんだけど、アイスバックスの日程と重なってあきらめてたんだね。あの、めっちゃ転んで本命ふっ飛ぶ感じとか、あとリレーでお尻押すでしょ、あれはユーモラスだなぁ。お、待てよ、この本文で観戦記のっけられるなぁ。

             ★
 
 

 27日(日)、第68回国民体育大会冬季大会スケート競技会(ショートトラック)。都営新宿線の瑞江駅から京成バスにて江戸川スポーツランド下車。入場無料。午前中、テキトーに行ったんだけど、もう会場付近に「県」のウェア着てる人がいっぱいいて、すんごい嬉しい。俺はたった今、この瞬間、オリンピックなんかより国体が好きだ。もう、東京五輪はいいじゃないか、国体やってるんだから。これからは「県」でしょう。

 色んな「県」ウォームコート、「県」ジャージを見たが、例えば群馬県のように「GUNMA」と横文字になってるやつはあんまり好きくない。「新潟」と漢字で書いた新潟県チームのミズノのコート最高。これはアレかねぇ、選手になるともらえるのかねぇ。明日はアイスホッケー見に東大和へ行くつもりだけど、栃木県代表の元アイスバックス選手らはもらってるんかねぇ。土田英二とか辻康次郎に聞いてみよう。俺も何かで「県」の者になればよかったよ。選手は無理だなぁ。俺は威張って毎日着るけどなぁ。

 アレですかねぇ、ヤフオクには出てないみたいだから個人で死蔵するのかねぇ。だって「栃木県」って書いてあるコートを栃木県で着てたら、ちょっとあんまりでしょう。やっぱり、「モノの価値は移動させてこそ高まる」の法則だから栃木県は鳥取県あたりで着たいよね。ま、俺がそんな心配することはないんだけど。

 ショートトラック。初めて生で見た。僕はアイスバックスの試合でもう10年以上、リンクサイドにいるんだけど、機会がなかったってすごいでしょ。ま、縁がないもんなんだよ。シーズンが重なってるとね。成年女子の1000Mを見た。女子選手は身体がしなやかで、そりゃ普段見慣れてるアイスホッケーの世界と違うから新鮮だ。スケーティングはコーナリングにかけひきがある。これは間近で見て大変迫力ありました。A決勝はなかなかの顔ぶれで、優勝した酒井裕唯さん(岐阜県)はソチでも見れるんじゃないかな。

 レース中は場内実況が入るんだ。ま、実況がないと誰が誰やらわかんないってことだと思うんだけど、これがゴールの後、「尚、正式な着順は公式発表をお待ちください」って言うのが競馬とかを連想させる。とはいえ、レース中、妨害があったかなかったかとか、オリンピックのとき、よくモメてるよね。そういう競技なんだな。

 この競技は韓国が強くて、僕はアイスバックスの遠征でソウル(のモクトン・アイスリンク)へ行ったとき、子供たちが練習してるのを見たことがある。日光の霧降アイスアリーナでは見たことないな。日光はスピードスケートは何人も五輪代表を出してる土地柄なんだけど、たぶん競技熱の入ってる場所が別にあるんだね。

 競技としても比較的新しく、スピードスケートの盛んなとこと棲み分けができてる気がする。オリンピックでもあれだけのスピードスケート大国・オランダが振るわないでしょ。ま、オランダは体格がデカすぎるのもあると思うんだけど。

 氷上を見ていて繊細だなと感心した。パワー競技とはちょっと違うとこがある。もちろんスピードは必要なんだけど、センスと勇気が試合を決する。あと勝負どころの馬力。女子1000で優勝した酒井さんなんてセンスのかたまりだよ。素晴しい読み、集中力。

 楽しかった。また見たい。ま、今日は男子3000リレーの途中でサクッと帰って、やりかけにしといた仕事に復帰したんだけど、こんなのちょこっとのぞきに行けるって国体のおかげだね。ビバ国体! 「県」好きのために永遠なれ!
 
 

 
 

-ヒビレポ 2013年2月10日号-

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