北朝鮮ポップスの調べ 第3回


この道を共に歩もう「パートナー」

 
カルロス矢吹
(第11号で「あれはもう、北朝鮮です!」執筆)
 
 
 
アンドル・ジュン(以下:ジュン)「今回紹介するのは、『パートナー』という歌です。まずは聴いてみましょうか」
 

 

 

ジュン「人生という道を、一緒に歩いて行こう。という内容の歌詞です。タイトルは、直訳すると『道友達』と訳すことが出来るんですが、それだとあんまりなので、『パートナー』と言うとニュアンスは一番近いかもしれません」

カルロス矢吹(以下:カ)「歌に入ると、普通の朝鮮のポップスですけど、イントロが興味深いですね。カーペンターズ『Close To You』のアウトロの様に、3連符の上に薄くリバーブをかけたコーラスを乗せてて。由紀さおりさんとか、いしだあゆみさんとか、日本の流行歌だとあのくらいの時代の音楽に似ているかな、という印象です。いつ頃の歌なんでしょうか?」

ジュン「これは、20年くらい前の曲ですかね。ヒットしました」

カ「長淵剛『乾杯』の様に、結婚式の定番ソングだったりするんですかね」

ジュン「うーん、人によりますね。歌う人は歌いますけど。定番ソングっていうのはあるんですよ、卒業式に歌われる歌、とか」

カ「アンジェラ・アキ『手紙』の様に」

ジュン「はい。ただ、この『パートナー』という歌が、そういう定番ソングになっているかどうかっていうのは、ちょっとハッキリわからないですね」

カ「なるほど」

ジュン「このぐらいの時期の歌、まだまだみんな歌ってますね。逆に、現代の歌を歌ってないんですよ。古典的な昭和の名曲、ユーミンとか、チャゲアスとか、そういうのが未だ歌われていると思ってもらえれば。もちろん、今も新しい歌を作っていますけど」

カ「へー。この動画、ちゃんと歌詞もついてて、カラオケのイメージビデオみたいになってますけど、北朝鮮ではカラオケって人気なんですか?」

ジュン「人気ありますよ。初沢亜利さんの写真集『隣人』にも載ってましたけど、ホテルの中とかにカラオケがあったりしますね」

カ「『隣人』の写真を今見てみたら、日本語の歌もありますね。mihimaru GTとか関ジャニ∞まで載ってる。まぁ外国人観光客が多いホテルの施設だからでしょうけど、それにしてもよくカバーしてますね。こういうカラオケの施設って、身分が高くなくても、普通の人でも気軽に行けるものなんですかね」

ジュン「んー・・・、実際行ってみて、敷居が高い感じはしましたね」

カ「カラオケボックス、というよりかは、カラオケスナックの様な施設なんだろうな、という印象なんですけど」

ジュン「そうですね。でも、基本ホテルの中にあったり、特別な人のために作られてたりで。一般の人っていうのは、平壌のそういうホテルとかにはそうそう入れないですよね。ていうのは、私たちも、ヒルトンホテルとか行くと怖気づいちゃうじゃないですか。こんなとこ来てもお金払えないよ〜、って」

カ「高いホテルだと、ランチで数千円くらい平気で取りますもんね」

ジュン「うん、その感覚に近いと思いますね」

カ「この動画って、北朝鮮のカップルの、結構ノーマルなデート風景なんですよね?」

ジュン「うん、そうですね。川べりを一緒に歩いたりとか」

カ「で、僕気になったんですけど、カップルが肩組んだりしているじゃないですか。これは全然問題ないと思うんですけど、こういう男女交流の性的表現って、どの辺りまで放送OKなんですか?」

ジュン「私も、観てて時々エッ?!っていう場面があるんですよ。ハリウッドみたいな激しいヤツは無理なんですけど、寛容なやつは寛容で、20年くらい前に北朝鮮のドラマ初のキスシーンが流れて。それから、キスシーンぐらいはまぁ見るようになったんですけど、突然ラヴシーンが出てきたりするんですよ」

カ「恋愛ドラマですか?」

ジュン「いや、それはスパイ映画なんですけど、それまでそういうのナシで普通に物語が進んでたのに、そのシーンだけ突然女がネグリジェ一丁で愛人みたいになってて、男もパンツ一丁で。これ絶対やった後じゃん!後ならいいのか?!と」

カ「ハッハッハ!」

ジュン「だから、性的表現、ラヴシーンは基本ダメで。でも、たまに度胆抜かれることありますね」
 
 
 
 
 
 
※※ カルロス矢吹、北朝鮮ポップスのトークイベントに出演いたします!! ※※

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【出演】
高英起(デイリーNK 東京支局長)
大石始(旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」ライター/編集)
まつもとたくお(K-POP番長/音楽ライター)
カルロス矢吹(音楽ライター)

5月27日
OPEN 18:30 / START 19:30
前売 ¥1,500 / 当日 ¥2,000(共に飲食別)

※ご予約はネイキッドロフト店頭電話&ウェブ予約にて!!
電話→ 03-3205-1556(16:30〜24:00)
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※ご入場順はWeb→電話の順です
 
 
 
 
 
-ヒビレポ 2013年4月19日号-

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