北朝鮮ポップスの調べ 第4回


この道を共に歩もう「パートナー」

 
カルロス矢吹
(第11号で「あれはもう、北朝鮮です!」執筆)
 
 
 

カルロス矢吹(以下:カ)「今日は、結構最近の歌みたいなんですが、なんていう歌なんでしょうか」

アンドル・ジュン(以下:ジュン)「『かっこいい人』という歌です。ここ数年の間に発表された歌なんですが、まずはこの動画観てみてください。歌っているのは、金正恩氏の奥さんです」

 
 

 
 

カ「これは、これまで扱ってきたものとはエライ変わり様ですね!伴奏もそうですが、歌い方も完全にJAZZのビッグバンド。この急速なモダン化って何が理由なんですか?」

ジュン「それは、金正恩氏の影響だと思いますね」

カ「あ、こういうの好きなんですか?」

ジュン「金正恩氏が好きというよりも、金正日氏が亡くなったのが大きくて。これまでも『開放路線・モダン路線で行こうよ!』っていう勢力がなかったワケではないんですけど、とてもそういうことを進言出来る雰囲気じゃなかったんで。それで金正恩氏に代替わりして、留学経験もあるし、多少開けているから、クリエーター達がこういうの作れるようになった。っていうのが大きいですね」

カ「やっぱり、音楽ひとつとっても、将軍の許可が必要なんですね」

ジュン「音楽なんかは特に、金正日氏は大好きでしたからね」

カ「金正日さんって、音楽どの辺りが好きだったんですか?」

ジュン「クラシック。オペラとかも好きでしたね」

カ「なるほどね。そう言われると、クラシックの教養・素養がある人が、朝鮮歌謡歌っている、という言い方をするとこれまで取り上げていただいた楽曲の解説としては、個人的には腑に落ちるところがありますね」

ジュン「うん、そうですね」

カ「で、次は歌詞について伺いたいんですが、ざっくり教えていただけますか?」

ジュン「主題は非常にシンプルで、北朝鮮におけるイケメンとは何か?を説いています」

カ「具体的に、どんな人がイケメンなんでしょうか」

ジュン「まずね、北朝鮮の女の子にその質問すると、みんな揃って『顔じゃない』って言うんですよ。本当かよ!と思うんですけど(笑)ある程度好みはあるでしょ?って。」

カ「そうですよね(笑)」

ジュン「まぁそれを置いといたら、好まれるのは、日本も結構そうだと思うんですけど、生命力が強いというか、情熱があるというか、バイタリティがある人ですね。冷たい人っているじゃないですか?そういう人は嫌われるんですよ。ほら、社会主義なんで、食いっぱぐれることはないし、そういう意味での(経済的な)条件はみんな同じなんですよね」

カ「なるほどね。逆に、北朝鮮美人てどんな人なんですかね」

ジュン「男は、ねぇ、そりゃぁルックスで選んでる感じは凄いしますよね。ふくよかな人が、結構好まれますね。ぽっちゃりってワケじゃないけど、肉付きのいい人、健康的な人が好まれますね」

カ「内面だと、どんな人が好まれるんでしょうか?」

ジュン「内面的には、古典的な人が好かれますね。女性らしさが滅茶苦茶求められるんですよ。明るくて、女性らしい、よく笑う、おしとやか、って感じの。ボーイッシュな、サバサバした感じの人はいないんですよね、意外と」

カ「なるほどなるほど。そんな中で、この歌を歌っているのは「ファーストレディ」なワケなんですが。やっぱり、歌手とか芸能の仕事なんかやってると、位の高い人と知り合う機会や結婚する機会が多いんでしょうか?」

ジュン「うん。逆に、男の歌手や俳優が、軍部の高官の方と結婚する様なケースもあるので。本当に、身分が大事なんですよ。前に話した通り、歌手になるにも身分が高いことが大事なんで、結婚相手も身分が高い人になるんですよね」
 
 
 
 

カルロス矢吹、北朝鮮ポップスのトークイベントに出演いたします!!
「K−POP vs NK−POP〜 日本人が知らなかった朝鮮ポップスの歴史〜」

朝鮮半島が南北に分裂してから、早くも60年以上経過。
元は一つの文化を有していた朝鮮半島の大衆音楽は、南北分裂以降それぞれ独自の進化を遂げていた!!韓国、北朝鮮、それぞれの音楽事情に精通したパネラー陣を迎え、これまで日本のメディアには一切登場してこなかった韓国と北朝鮮のポップスを交互に紹介しながら、南北分裂以降の朝鮮半島音楽史を一気に振り返ります。韓国ポップスvs北朝鮮ポップス、今夜開戦の火蓋が切って落とされる!!

【出演】
高英起(デイリーNK 東京支局長)
大石始(旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」ライター/編集)
まつもとたくお(K-POP番長/音楽ライター)
カルロス矢吹(音楽ライター)

5月27日
OPEN 18:30 / START 19:30
前売 ¥1,500 / 当日 ¥2,000(共に飲食別)

※ご予約はネイキッドロフト店頭電話&ウェブ予約にて!!
電話→ 03-3205-1556(16:30〜24:00)
ウェブ↓
http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/

※ご入場順はWeb→電話の順です
 
 
 
 

-ヒビレポ 2013年4月26日号-

Share on Facebook