北朝鮮ポップスの調べ 第5回


パルチザン時代の軍歌「革命歌」

 
カルロス矢吹
(第11号で「あれはもう、北朝鮮です!」執筆)
 
 
 

カルロス矢吹(以下:カ)「さて、連載も1カ月経って、70年代〜現代まで下って来ましたが、今日はどんな曲でしょうか」

アンドル・ジュン(以下:ジュン)「今日は一気に時代を遡って、パルチザン時代の軍歌、『革命歌』という歌を取り上げます。かなり古い歌なんですが、まずは聴いてみてください」

 

 
 

カ「これはまたテイスト違いますね。歌のベースになっているのは、やはりクラシック、オペラなんでしょうか。スケールが壮大ですね。ただ、【北朝鮮の音楽】って言われたときに、一般の人が思い浮かべるのはこういう歌の様な気がします」

ジュン「1930年代、金日成氏がまだ10代だった頃に作られた歌です」

カ「日本の軍歌みたいなものですか?」

ジュン「そうですね」

カ「歌詞としては、タイトル通り、革命がんばろう!っていう歌なんでしょうか」

ジュン「んー・・・、これ、『レ・ミゼラブル』の朝鮮語版と思ってもらえればいいと思うんですよね」

カ「あ、なるほど」

ジュン「もしかしたら、作曲もしてないかもしれないですね。フランスの何かに歌詞だけ朝鮮語でつけて」

カ「日本でも、『一週間』とかはロシア民謡に日本語詞つけてるだけですもんね」

ジュン「うん。古すぎてちょっと定かではないですけど、そういう風に作られた曲である可能性もあると思います」

カ「これって、今でも歌われているんですか?」

ジュン「これは歌われてないですね。学校では一応習うんですけど、『敵をぶっつぶせ!』って歌詞なんで、これを歌う局面が日常にないんですよね」

カ「うんうん。動画観てると、銅像が出てくるんですけど、これは金日成さんと、一緒に戦っていた兵士達なんですか?」

ジュン「うん、そうですね」

カ「歴史的なことは本当に無知なので教えていただきたいんですが、『パルチザン時代』っていうのはどの辺りの時代のことを指すんでしょうか? 金日成さんが主席だった時代全てが『パルチザン時代』なわけではないですよね?」

ジュン「あー、はいはい。1930年代半ばくらいに、金日成氏達が、中国の密林で日本軍相手にベトコンみたいなことをやっていたんですよ。恐らく、中国からの援助もそれなりにあったと思うんですけど」

カ「なるほどね」

ジュン「諸説あるんですけど、1920年代にまだ15歳くらいだった金日成氏が、中国、そのときは満州に渡って、中国人やその時の革命家たちを集めた。密林でそういうベトコンみたいなことをやり始めてから、1940年代の開放直前まで。その辺りの時代のことを、『パルチザン時代』と言う。って学校では教わりますね」

カ「なるほどなるほど。今回は、何だか僕のせいで歴史の勉強みたいになっちゃいましたね(笑)」
 
 
 
 

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-ヒビレポ 2013年5月3日号-

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