北朝鮮ポップスの調べ 第8回


北朝鮮でもテュリャリャ「曜日解釈の歌」

 
カルロス矢吹
(第11号で「あれはもう、北朝鮮です!」執筆)
 
 
 
 

アンドル・ジュン(以下:ジュン)「今日ご紹介するのは、『曜日解釈の歌』という曲です」
 

カルロス矢吹(以下:カ)「日曜日に市場へ出かけ〜♪って歌がありますが、ああいうことですか?」

ジュン「そうですね。まずは、聴いてみましょうか」
 
 

 

 
 

カ「この横に揺らす低音、すっごい面白いベースラインですね。ポンポンポンっていう音なんかは、韓国ポップスと共通している気がしますけど。テュリャリャ〜♪も拍の裏に低音が来る、スカみたいなベースラインですけど、あれも元々ロシア民謡ですよね」

ジュン「あー、そうですね」

カ「月曜日〜日曜日まで、それぞれ何て歌っているんでしょうか?」

ジュン「これ、完全なプロパガンダソングなんですけど、月〜日まで意訳してみますね」

●月曜日:一カ月の中でも良い時期に霜が降りて金正日氏が誕生して縁起が良い、歌を歌って祝おう2月の名節は我らの名節
●火曜日:うららかな春の季節の始まりはどこから?それは白頭山の方から昇る日の光、歌を歌って祝おう2月の名節は我らの名節
●水曜日:数千年に渡る我が民族の願い一心に背負って生まれた金正日氏、歌を歌って祝おう2月の名節は我らの名節
●木曜日:声の限り叫ぼう我が民族の誉れ不世出の偉人を迎えたこと、歌を歌って祝おう2月の名節は我らの名節
●金曜日:今世紀一番のリーダー金正日将軍、彼が築き上げた業績は天に達する、歌を歌って祝おう2月の名節は我らの名節
●土曜日:人々が打ち明ける賞賛、天地を揺るがし響き渡る、歌を歌って祝おう2月の名節は我らの名節
●日曜日:一心団結一つの意思で固く結ばれ永遠に敬おう我が将軍、歌を歌って祝おう2月の名節は我らの名節

ジュン「とまぁ、完全な金正日氏礼賛ソングなワケです」

カ「1週間の曜日の特性とか、全然関係なかったんですね(笑)新しい歌なんですか?」

ジュン「そうですね、これはもう」

カ「ここで歌っている人って、複数いるっぽいんですけど、歌手の名前ってわかりますか」

ジュン「いや、わかんないですね」

カ「この人達のために作られた歌なんですよね?」

ジュン「いや、その歌手のためって作られているわけじゃなくて、割振りでそうなっているだけなんですよね」

カ「あ、そうなんですか。じゃぁ、僕らが考えている著作権とは、ちょっと違うんですね」

ジュン「そうですね、歌唱印税とかもないので。もう完全に国営で、割り振られたパートを歌っているってだけですね」

カ「これ、比喩としては差し障りあり過ぎると思うんですけど、システムとしてはジャニーズ事務所に似てますよね。光GENJIの曲も少年隊の曲も、今の若いJr.やHey Say Jump!みたいなグループのコンサートで平気で歌われるじゃないですか」

ジュン「うん」

カ「あれってやっぱり、『勇気100%』は光GENJIというグループの歌じゃなくて、ジャニーズという組織の歌です、っていう考え方の下にあって、ファンもそれを受け入れているんだと思うんですよね」

ジュン「うんうん」

カ「『北朝鮮=ジャニーズ』、これで終わるのはあんまりなんで(笑)最後に1個聞きたいんですけど、動画で土曜日のときに唐突に出てくる黒人、これいったい誰かわかりますか?もう謎すぎて謎すぎて・・・」

ジュン「ちょっと見せてください・・・(観ている)うわ、何これ?!」

カ「アフリカ大陸のどっかの首脳とかなんですかね?」

ジュン「いや、わかんない。これはわかんないです(笑)う〜ん、これ一体誰なんだろう・・・」

カ「珍しく、謎が解けなかったですね(笑)まぁ一回くらいこんな終わり方もあっていいんじゃないですかね」
 
 
 
 
-ヒビレポ 2013年5月25日号-

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