北朝鮮ポップスの調べ 第9回


豊作を祈る民謡「オンヘヤ」

 
カルロス矢吹
(第11号で「あれはもう、北朝鮮です!」執筆)
 
 
カルロス矢吹(以下:カ)「先週は、こちらの都合で一週お休みいただきまして、連載に穴を空けてしまいまして申し訳ありませんでした。今週は気合い入れなおしてまたお届けいたします。さて、ジュン先生、今回はどんな曲でしょうか」
 
アンドル・ジュン(以下:ジュン)「『オンヘヤ』という曲です。民謡なので、ポップスと呼ぶのは微妙なのですが、北ではヒット曲と一緒に流れているので、今回紹介させて頂こうかなと。では、聴いてみましょうか」
 
 

 

 

カ「一緒に、K−POP vs NK−POPのイベントをさせていただいた、大石始さんが、“盆踊りや民謡はクラブミュージック”みたいなことを仰ってて、僕もそれには完全に同意なんですが、これも素晴らしいダンスミュージックですね」

ジュン「うん。これは、豊作祈願の民謡なんですよね」

カ「豊作を祈願される農作物って、ここだと何なんでしょうか? 日本だと、まず米じゃないですか」

ジュン「それは、北も米ですね。というか、穀物全般、っていう感じでしょうか」

カ「なるほど、米だけじゃないんですね」

ジュン「そうですね」

カ「ヒット曲と一緒に流れている、って言ってたじゃないですか、そういう番組があるんですか?」

ジュン「はい、昔の曲が、歌詞つきで流れ続ける番組があります。そこで一緒に流れていますね」

カ「なるほどね。この曲、民謡ってことは、南側、韓国でも歌われているってことですよね」

ジュン「いや、韓国では歌われていないですね」

カ「あ、これは北独特の民謡なんですか?」

ジュン「いや、韓国にも、同じ『オンヘヤ』はあるんですよ。ただ、みんな知らないと思いますね(笑)」

カ「そうなんですね(笑)」

ジュン「民謡はね、アプローチが違うだけで結構同じ曲がどっちにも伝わってたりするんですけど、実際聴いているのは北朝鮮の人の方で。前もここでお話ししましたけど、北朝鮮の人って古風なものを好むんですよ。だから、言葉遣いとかもいまだに昔のまんまで」

カ「仰ってましたね」

ジュン「うん。ほら、日本にもあるじゃないですかそういう喋り方って」

カ「ひかえおろう!!とかね(笑)」

ジュン「そうそう(笑)そういう言葉遣いをしているんで。多分、韓国の人が聞いたら可笑しくて笑っちゃうと思いますね」

 
 
 
 
-ヒビレポ 2013年6月7日号-

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