松本⇄東京ふんふん日記 第41回 6.04-09 東京ー松本ー東京ー四国

松本⇄東京ふんふん日記 第41回

松本にサクッと戻ってから、「トロイカ学習帳」(ダ・ヴィンチ連載)8月号取材のため3泊4日で四国一周の旅。高松に本社のある宮脇書店の四国内80店舗制覇を目指す、じつにくだらない企画である。で、もちろん、くだらないことほど全力でやらないとつまんないわけだから、そりゃもう寸暇を惜しんでお遍路しましたね。

宮脇書店のことは前々から気になっていたのだ。ここは全都道府県に店舗がある唯一の書店チェーンで、店舗数日本一なのに、さほどのメジャー感がない不思議な書店。歴史は古いが、70年代から郊外進出を始め、書店としてはじめてFC展開を図り、成功させている。そう、どこか山田うどんを彷彿とさせるのである。

今回、編集川戸、カメラの原田、日高トモキチと野郎ども4人でまわったのも楽しかった。数が多いので観光も何もできない。うどん食うのがやっとの有様。御朱印帳に店番印を押してもらったらダッシュで次の店へ。これを繰り返すのだ。単調と言ってもいいのだけれど、時間を経るにつれ空気が濃縮し、なんともいえない懸命さが出てくる。

わけのわからないコンプリートへの熱意。自分たちにもよくわからないんだから宮脇書店も戸惑うよ。印を押したらたちまちいなくなって、取材もへったくれもない。何しにきたんだあいつらってもんでしょう。4人ともまわりきることで頭がいっぱいになってくるし、小さなエピソードが積み重なってちょっとしたことで笑いが止まらなくなる。

何もないっちゃないんだけど、ぼくはこういう取材が大好物だ。データ分析やよそ行きのインタビューでは発見できない普段着の姿を目の当たりにすることができる。

興奮状態なので、最後の最後、社長にあったときもテンションが超高い。宮脇は変だ、宮脇おかしいとかバンバン思ったことをぶつけてしまうんだが、この4日間で僕たちは宮脇ファンになってしまっていたし、つぶさに見てきた者の言うことだから社長、ちゃんと聞くんだね。そこはさすがだった。ページが4Pしかないのが無念でならない。たとえばキャッチフレーズの「本なら何でもそろう」について。これには「本なら何んでもそろう」との2タイプがある。看板を発注した業者が「何でも」だと”なにでも”と誤読する人がいると勝手に気を効かせて”ん”を加えたものらしい。しかし、やがて教育委員会から「本屋が表記を間違えるのはいかがなものか」と言われて「本なら何でもそろう」に変更されたのだが、いまだ統一ができず、混在しているのがおかしかった。ひとつの店舗に「何でも」と「何んでも」があったりするのだ。こういうディテールを書き込むことで宮脇書店の適当さ、愛嬌が伝えられるんだが。

にしても、店を探しながらの海沿いびっしり1000キロ超は過酷だった。羽田に着いたらもうヘロヘロ~。

夜の宮脇。夜の宮脇。

丸亀城。ミニチュアではなく、もともと城壁が異様に高く、天守が小さいのである。遠近感がおかしくなったかと思ったよ。丸亀城。
ミニチュアではなく、もともと城壁が異様に高く、天守が小さいのである。
遠近感がおかしくなったかと思ったよ。

うどんは3回しか食べられなかった。うどんは3回しか食べられなかった。

総本店の屋上に観覧車。何考えているのか宮脇。総本店の屋上に観覧車。何考えているのか宮脇。

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