「食い物の恨み」は消えず 第19回

謎のコロッケ丼編

 
下関マグロ(「池袋の穴」連載中)
 
 
 

 
 
前回、近所の立ち食いそば(実際は椅子があった)の笠置そばの
券売機で見た「コロッケ丼」の文字。それがついつい気になり、
再び笠置そばに向かった。

そして、券売機の前。昼過ぎで店内は空いている。
と、すぐに自分のあとにサラリーマン風の男性。
財布を出すのが手間取りそうだったんで、「どうぞ」と順番をゆずるのだが、
その男性も財布を出すのに手間取っている。こんなことならゆずらなきゃよかった、
こっちはすっかり財布から千円札を出しているぜ。
って、見たら、前の男性は千円札を券売機に投入すると、
迷わず「コロッケ丼セット」をポッチリ。
わぁ、コロッケ丼、人気があるんだね。
 

 

なんか、もう迷う必要もなく、自分も千円札を入れ、
「コロッケ丼セット」をポチリ。
カウンターへ持っていくと、そこにはすでにいくつかのつくり置かれたコロッケ丼があった。
きょうは揚げたてではないんだなということがこのときわかった。
食券を置くと、「お蕎麦ですかうどんですか」と聞かれる。
セットなんで、どちらかがつく。「そば」と答えると、
「あったかい方ですか冷たい方ですか」と聞かれた。
少し悩んだ。前のコロッケ丼セットの男性は冷たいそばを選択していた。
僕は目の前のコロッケ丼のルックスを見て温かい方にした。
結果、僕のコロッケ丼セットのほうが先に提供された。

 

 

カツ丼のように卵でとじてあるほうがよかったなって思ったが、
やっぱりというか、まあ、想像通りというかソースがかかっているコロッケ丼だ。
先ほどまで、カウンターの横にスタンバイしていたコロッケ丼には、ソースがかかっていなかった。
提供する直前にソースをかけるのだ。

さて、提供されたコロッケ丼をじっくり見てみよう。

 

 

ご飯の上に千切りのキャベツ。その上にコロッケ。
そして、ソースというシンプルな構造になっている。

食べてみると、ソースは自家製だろうか、酸味が強い。
コロッケは、どちらかというとボソッとしている。
これをオカズにしてご飯は入っていかないかな。
ああ、やはりこのコロッケはおつゆに浸したい。
あ、そうか、ここに温かいそばのおつゆがあるではないか。
口の中にあるもこもこのコロッケにつゆを流し込む。
ああ、これでちょうどいいかんじだ。

改めて、自分が温かいおそばをたのんで良かったと思った。

しかし、コロッケ丼はミニ丼ってことなんだけど、
さすがにそばといっしょに食べるとお腹いっぱいだ。

帰りに改めて券売機を見てみると、

やはり、コロッケはおつゆにひたっているほうがひたになるほうがおいしいかな。
あるいは、ウスターソースをドボドボかけるとか。

って、思ったら、コロッケカレーっていうのがあるのに気がついた。
カレーコロッケではない、コロッケカレーだ。
次回はそれを食べに行くか。

コロッケの話はまだ続きます。

 
 
 
 
似顔イラスト/日高トモキチ
 
 
 
-ヒビレポ 2013年8月5日号-

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