新宿ゴールデン街を飲み尽くせ! 第6回


 
コエヌマカズユキ
(第11号で「物書きにとってバー経営はメリットになるのか?」執筆)
 
 

「タフだね」とよく言われる。昼はジャーナリストとして活動し、夜はバーのマスターとして店に立っているので、そう思われるのも確かに「なるほど」と思う。だが今週ほど、自分のことを「タフかもしれない」と思ったことはない。それぐらいハードでした。と言っても、自分で自分の首を絞めていた要素は多分にあるが……。飲み歩き日記に加えて、今週はスケジュールを細かく書いてみることにする。

<今週の酒>
◆7月22日(月)
お昼の13時〜神保町で打ち合わせ・取材。お相手は司法書士の女性。夏服のため胸元がチラついており、この季節はどうしても目のやり場に困る。
夜はお店に立つ。後輩ライターが結婚相手の彼氏を連れてくる。アルバイトさんがいてくれたので、僕はその陰に隠れるようにしてひたすら沈黙。目をまともに合わせられなかった。酔わないとこれはダメだと思い、大量に酒を飲む。その後ようやく彼氏と話し、思いのほか良いやつだったので、最後は握手して別れる。

テキーラ×2杯、ハイボール×3杯、ウイスキーロック×2杯
※帰ってさらにビール×1本、ハイボール×2杯
 

 

◆7月23日(火)
午前10時という、水商売をする者にとっては早朝と言っていい時間帯から取材。しかも場所は横浜。眠い目をこすりながら何とか取材をこなす。14時にお店に戻る。あまりの蒸し暑さにビールを1本飲んだら止まらなくなり、さらにハイボール×3杯。そのままお店で仮眠をとって、夜はお店に立って接客。

※帰宅後は原稿書き、その後ハイボール×2杯

 
◆7月24日(水)
この日は16時からの打ち合わせまで予定なし。ただ原稿がたくさんあるので、日中はひたすら自宅で原稿書き。16時から編集者とお店で打ち合わせ。自分の店なので、周囲を気にすることなく打ち合わせに集中できた。本題を終えた後、ひょんなことから「文学合コン」という企画をできないかと二人で考える。内容をまとめてWEBにアップしたら、申し込みがその日のうちに続々とやってきた。楽しみだ。

※帰宅後は原稿書き、その後ハイボール×4杯

 
◆7月25日(木)
13時から神田、その後17時30分から浜松町で取材。20時頃に終了し、そのまま西荻窪へ。自分のお店をアルバイトさんに任せ、うちのお店の常連客たち+アルバイトさんと秋田ばる「七尾」さんで飲む約束をしていたのだ。日本酒と秋田料理に舌鼓を打つ。

ビール×1杯、日本酒×5〜6杯
¥?????

 
◆7月26日(金)
朝、二日酔いで目が覚める。この日、昼までに送る原稿を慌てて書き上げ、何とか送信。夜、店に立っていると、お客様が続々と酒を仕入れてくれた。日本酒×1合くらい、テキーラ×4杯飲む。お店が閉店した後、お客様と店を変えて朝まで飲み続ける。

1軒目 赤鼻
泡盛ロック×??杯
¥???
※3人で行き、3人分僕が出した?

 
◆7月27日(土)
昨夜から3人で朝までグダグダ飲む。解散かと思いきや、1人が「風立ちぬを観に行こう」と言いだし、8時30分上映の会を見るべく映画館へ。だが開始と同時に眠りに落ち、気づけばエンドロールが流れていた。しかも映画館で財布をなくしたらしく、慌てて係員に泣きついて何とか見つかる。酒を飲んで映画を観るものではないことを痛感。
その後、帰宅して仮眠し、15時にお店に戻る。この日は女装イベント「プロパガンダ」にブース出展する予定だった。女装イベントに参加するなら、僕も女装をするべきだと思い、メイク修行中のお客様にメイクをしてもらった。女性用の服と下着も身に付ける。コンセプトはパンクガールだったが、この日ブースを手伝ってくれる女性から「ただのビッチのおっさんやん」と言われてかなり傷つく。18時少し過ぎに会場入り。女装をした人がたくさんおり、そのクオリティの高さに改めてヘコむ。会場でテキーラ×3杯、ビール×2本、途中で自分のお店に戻ってテキーラ×1杯

24時にイベント終了後、お店へ戻る。閉店後はお客様たちとゴールデン街を飲み歩き。もちろん、僕は女装のままだ。ゴールデン街を歩いていると、外国人に指を差されて驚かれる。

1軒目 バーバスター
ハイボール×2杯、ウイスキーロック×1杯
¥4,000
※お店の方に1杯ごちそう
※お店の方は最初僕に気づかなかった

2軒目 赤鼻
泡盛ロック×??杯???
¥???
※3人で飲みに行き僕が支払った?
※朝まで飲み明かす
 

 

◆7月28日(日)
朝まで飲み明かし、家に戻ったのは6時近く。仮眠をとり、11時30分に再びお店へ。常連のお客様の誕生会を昼間〜夕方にかけてお店で開催するので、そのお手伝いをするためだ。あまりにも眠く、二日酔いもひどかったが、お世話になっている方なので、全力でお手伝い。だがさすがにパーティ中は酒を一切飲めず。
18時30分に自宅に戻り、1時間ほど仮眠。その後、この日締め切りの原稿を書いて日付が変わる直前に送信。目がさえたので軽く散歩をし、ハイボールを5杯飲んで就寝。

 
 

 こう振り返ると、酒や遊びにかなりの時間を費やし、自分を忙しくさせていることが分かる。タフどころか、マッチポンプで自分を苦しめているだけの無計画野郎だ。それにしても、今週はいつも以上によく飲んでよく遊んだ。でもどんなに酔っぱらっても、どんなに時間がなくても原稿は落としていないし、こればかりは絶対に死守していく。これからも僕は無計画に遊びまわり、酒を飲み、そして悲鳴を上げながら原稿を書き続けるだろう。こんな人生を送るのは、幸せなのか、それとも不幸なのか、ふと思った。来週こそ新規開拓だ!!

 
 
 
-ヒビレポ 2013年8月6日号-

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