昭和歌謡宅急便 紅白バンザイ特別編 第3回

司会について物申す

 
田中稲(11号で「大阪から来た女」執筆)
 
 
 
 

さて、ヒビレポを書いている今日、私は同時に運命の1枚にもボールペンを走らせている。それは
「紅白歌合戦閲覧応募用 往復はがき」。
ふふふ、ふーはー、ぜいぜいぜい。(←すでに緊張&興奮)。
この真っ白な厚紙に、私の年末がかかっているのねライラライ…。
10枚くらい買って数撃ちゃ当たる作戦で行こうかと思ったが、そんなヨコシマな考えで挑むなど
「一生に一度出るか出られないか」
という確率の中、この舞台を目指し血のにじむ努力・活動をしている歌手の方々に申し訳が立たん気がする。

うむ! ならば私もこの一枚に可能性を賭けようではないかッ。
発表の緊張感をも歌手の皆さんと共有しようではないかッー。
ごごご誤字脱字は禁物よ。あらん限りの願い(なかば呪術に近いくらいの!)を込めて、ユーキャンボールペン字講座で培った筆力を発揮する……ほどの長さも無かったNHKの宛先(号泣)。あああ味気ねー。

 
メモの覚書みたいになってしまったではないか……。
 

 

横書きにすれば良かったのか。などなど色々後悔をしつつ、必要事項で往復はがきを埋めた。とにもかくにも、当選したら一枚2名まで観覧できるという事だから、おっかさんも連れていけるなあ。東京大好きだし、親孝行になるじゃろうて。ということで
「今回紅白観覧応募に出すから、当たったら年末年始は東京だよおっかさん」
と一応事前報告したが、その直後当たってから言えばよかったと後悔した。
そう。うちのオカンはスペシャルが付くほどのせっかちなのである。
「ほほほホテル今からおさえといた方がいいんじゃないのッ。年末は混むし。紅白当たったのに泊まるところがなくてNHKホールの外で寝るなんてお母さん嫌よッ」
そんなの私だって嫌だよ!!! なに考えとんじゃいっ。
なんでいつもあなたの発想はそんなに極端なのか(泣)。
「ああっ、東京に行くならおせち今年は断っとかなくちゃ。腐らすと勿体ないわよね」
いやまだ当たってないから! 行けるとは決まってないしッ(約1,025倍の倍率を勝ち抜けるほど自分に抽選運があるとは思えない)そもそも保存が利くからおせちなんでしょー?

…とまあ、不毛なバタバタがありましたことを無駄にご報告しつつ、今回のテーマ「紅白の司会」にやっと突入。今年の紅白の司会はもう発表されていて、綾瀬はるかさんと嵐の皆さんだそうな。
うーむ。またもや女優さんか……。
去年の紅白司会、堀北真希は久々に「スゴイものを観た」気がした。なんというか、紅白司会という大役を全く意識しておられない風なのだ。見事なお飾りっぷり。いや、テンパってお飾りになってしまったのではなく、あくまで自分はお飾りであることを意識してお飾りたる役割を貫いているのだ、どう見ても。
紅組を励ましたり奮起させたりするアクションを微塵も見せず、それどころか、紅組出場歌手の応援や活動内容の説明を、時には白組の嵐にオマカセしちゃうなどという荒業も見せ、結果的になにやら嵐の総合司会みたいになっていた。
アウェー感ハンパない堀北。しかし彼女は美しい微笑みを称え、淡々と「進行」という役割だけをこなす。
「私、本業は女優だし。司会はうまくできなくて当たり前なんでそこんとこヨロシク!」
的オーラをあんなに露骨に放った人がいただろうか。
ある意味大物だと思った。あれだけマイペースな彼女ならハリウッド進出も夢では無かろう。

いや、女優さんでも「向いてるなあ、司会」と新たな才能を発揮される方もいるのだ。進行の台本すら女優魂で気持ちを込め〝演じる″仲間由紀恵さん、子役から培ってきた舞台度胸を見事活かした井上真央さんは見事だった。ちょっと前なら、石田ひかりさんもうまかったなあ。

それはそれでいい。人気女優の仕事っぷりを量るのも、確かに紅白の萌えポイントだ。
が、私が切に復活を求めるのは、相良直美さんや中村メイコさん、高橋圭三御大に見られた
「合戦」
を意識した、熱気ムンムン、ライバル意識バチバチの司会なのだッ。

紅白歌合戦。それは一流歌手の晴れ舞台であると同時に「女性と男性の熱き戦い」でもあった昭和。特に相良直美さんの白組に対する毒気たっぷりの煽りは伝説。最近のヒップホップ歌手に負けないくらいのディスり具合がムチャクチャ熱いぞ!
「男なんてダメダメ」的セリフを繰り出しグイグイと白組を挑発し、
「紅組楽勝ですよ、みんな頑張りましょうねッ。オーーッ!」
と緊張している歌姫たちを呼応するあの見事さよ……! うあー、胸が熱いっ。

ということで、いかがだろうか、NHKさん。
ここで一発原点回帰ということで、来年くらい、相良直美さんを司会に連れ戻してはいかがだろう。いまだ現役で活動されておりますぞ! 最近久々に新曲も出たようだし、存在としてはむっちゃキャッチーではないですか。白組は、上手にそれに答えてくれそうな大泉洋さんなどいかがっ。

そして最後、もう一つだけ司会に対して物申す。
昨今の紅組と白組の司会に見られる「1対5」という人数差はいかがなものか。
SMAPや嵐というチームワークが醸し出す、場を回す実力&人気は確かに捨てがたいが、やっぱり人数は合わせるべきだと思うのよ。ももクロちゃんが育ってくれたら5対5という夢の同人数司会も叶うのだろうけど、司会が5人ずつってカサ高過ぎる気もするし。むーん。

とまあ、グダグダと書いた割にはなにやら中途半端で終わってしまった紅白司会論。さあ、ワタクシは今から観覧応募はがきを投函してまいりますッ。
届くか、田中の怨念、いや、念願。
結果は、落選の場合も返信はがきで来るそうなので、白黒はっきり皆さんにご報告できそうです。
その日を待て!(どうでもいーというツッコミがチラホラと…)。

 
 
 
-ヒビレポ 2013年10月20日号-

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