散歩がてらに部屋を探す 第10回

登戸編 ~新たな条件~

 
半澤則吉
 
 

 
 
近所で部屋を探すと言ったものの、どの街を訪れても物件案内をまじまじと見てしまう。これはもはや習慣で、訪れた家でつい本棚を眺めてしまう感覚に近い。あまり褒められたことではないが冷蔵庫をのぞくよりは行儀が良いし為になる。今回はせっかくなので、遠出ついでに内見。しかも初の東京脱出となった。神奈川県川崎市多摩区登戸。のっぴきならない用事があり、かの土地を訪れた僕は「2時間ほどしか時間がないのですが」ということわりを付けながらも不動産屋に潜入。サクッと2件内見させてもらった。
 
 
物件No.19 登戸1K
 
 

     ○1K K3帖程度 洋室7帖
     ○最寄り駅:小田急線登戸駅徒歩5分 
     ○家賃6万2000円/共益費3000円/敷0礼1 

 

 

駅前の不動産屋さんはどう見ても冷やかしの僕に対しても非常に優しく、すぐに車で物件を案内してくれた。世の不動産業者の優しさには驚かされるばかりだ。(以後、営業電話のようなものもないので完全なやっつけ仕事として処理いただけたようだ)1件目、駅も近く便利なうえに1階はコンビニエンスストア。1Kなので僕の希望に合致する間取りではなかったが、マンションでこの価格ならまあ優良物件でしょう。登戸も人気ある街だから価格は都内と大きく変わらないらしい。
 
 

 
 

 
さすがマンション、しっかりした造り。しかも築15年とかなり新しい印象。(ちなみに僕がこれまで見てきた物件は30-40年選手が主なので、自分より若いというだけで築浅に思える)
 
 

キッチンも明るく、清潔感がある。いいじゃん、登戸いいじゃん。と、言う訳で2件目
 
 
 
物件No.20 登戸2K

     ○2K K4帖程度 洋4.5帖 洋室6帖
     ○最寄り駅:小田急線登戸駅徒歩6分 
     ○家賃5万9000円/敷1礼0

 
 
こちらは馴染みのある、と言うかなんと言うか、これまで内見してきたものに近い。つまり、「古いけど広い」で、ある。とは言え内装はなかなか新しい感じ。プロパンガスで光熱費が高い、というのがネックだそうだが住み心地は良さそうだ。
 
 

こうやって見ると2Kはやはり広い(暗いのは電気が通ってないからです、ご了承ください)
 
 

収納も一間半と大きい。
 
 

また部屋が全てフローリングというのは珍しい。6帖は和室だったのだろうが、新しくフローリングを敷いたのだろう。ちゃんとリフォームしているのでしょうなあ。

と、なかなか良かった登戸内見だが、不動産屋さんいわくちょっと登戸を離れると一気に価格は下がるとのこと。登戸にはJR南武線も走っているので乗り換えをいとわなければ南武線沿いの方が格段に安くなるらしいのだ。さすがに南武線沿いに住む自分の姿は想像つかないが、登戸近辺は悪くないな。と言うのも、親しい先輩が登戸に住んでいるのだ。知り合いがいない土地を根城にする勇気はないが、この界隈なら都心にも行きやすいし悪くない。あと、JR南武線て確か府中本町駅に止まるはず。つうことは東京競馬場へのアクセスが恐ろしく良いということ。血が騒ぎますな…。
いやいや、違うんだ登戸にはアレがあるんです。今回こちらまで足を運んだのっぴきならない理由というのもこちら。(ここからは物件の話関係ありません、蛇足です。ご了承ください)
 
 
 

猛々しい、剛田剛のシルエットが指し示すは藤子・F・不二雄ミュージアム。そう、藤子ファン誰もが憧れるスポットだ。しかも川崎はF先生が長年住んでいた街だ。(説明が遅れましたが私、半澤はドラえもんを愛してやまないと公言しております)聖地である。登戸は聖地である。と、テンション高めにミュージアムに行くも周りはカップルorファミリー客ばかりとアウェー感たっぷり。1人『モジャ公』を舐めるように閲覧し、土産物売り場へ。F先生による大長編作品のポストカード全18種1枚200円を大人買い。額装して新居に飾ることを決意する。買ってから気付いたのだけどポストカード18枚分ってかなりのスペースが必要だ。
 
 

とは言え、眺めるだけで笑みがこぼれる18枚(順不同)
 
 
新居選びに新たな条件が加わる。
「B2判程度の額を飾る壁があること」
また、条件が増えてしまったがなんとこの連載も残すところあと3回!  果たして良い物件には巡り会えるのか。つうか本当に引っ越す気はあるのか…。次回に期待しよう。

 
 
 
-ヒビレポ 2013年12月4日号-

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