散歩がてらに部屋を探す 最終回

新居編 ~鍵を手にいれた~

 
半澤則吉
 
 

 
 

「鍵を手にいれた」
とてもRPG的な響きだが実際にさまざまな苦労の果てに手にいれた鍵だ。計22件の物件内見。まるまる3か月部屋を探した。物件探し自体も一つのクエストではあったが、この連載のお話をいただいたことが引越しの大きな契機になったことは間違いなく、書くこともまた冒険だった。たまに会う人にも「いつも読んでいるよ」「早く引っ越せよ」「なぜ立川に?」とさまざまなお言葉をいただき、なんとか無事に13回書き切ることができました。感謝。と、何だかのっけから湿っぽくなっちまったな。しおらしくなるにはまだ早い。改めて、これが俺の新居や!なんと家具配置図(仮)付き。
 

 
 
 
物件No.21 荻窪1K

          ○1K K6.5帖程度 和室6帖プラス板の間 2階
          ○最寄り駅:荻窪徒歩3分 
          ○家賃6万円/共益費4000円/敷1礼1 

 
 
和室なので布団を敷いて寝ようかな。でも万年床になるのは目に見えているのでベッド案も捨てきれず。また机もどうしようか思案中。背の低い文机を買えば和室にも合うし椅子もいらない、けれども仕事ははかどるだろうか。何より文豪感が出るから挑戦したいところだけどまだ分からない、と思いのほか、明確なビジョンは見えていない。

いよいよお部屋写真公開。原稿の締め切り前日に契約となり、今回はたくさんの画像をお見せできます。住むまで一ヶ月あるが、ちんたら引越し作業をしていこうと思っている。
 
 

まず下駄箱。取り急ぎ数足持っていって突っ込んでみたが、まだまだスペースが。何人家族を想定しているのだろう?ってほどに大きい。
 
 

キッチン。広い。そこそこキレイ。今の家の倍はある。2口コンロとは料理の幅が広がりそうだ。
 
 

収納も多い。が、なかなか高い位置にあるんだな、これが。いずれも僕にはとどかない。内見時に薄々気付いていたのだけど、どう考えてもとどかない。踏み台買います。
 
 

窓の外は、壁。南東を向いているだけに残念。
 
 

そして居間。カーテンいらず。障子なのだ。窓サイズを計っていた折に気付いた。何だかちょっとラッキー。
 
 

押し入れは一つだけど天袋付き、何よりすごくきれいなのが嬉しい。
 
 

板の間は微妙に狭い。何に使えば良いか考え中。
 
 

新品ではないけどそこそこ新しいエアコンはまさかの富士通。
 
 

居間とキッチンの間の戸を閉めてしまうと少し圧迫感があるが2部屋持てたという実感が沸く。あれ?左下にちらりと映っているのは?
 
 

連載の第10回登戸編で手に入れたドラえもん劇場版ポストカード、藤子F先生の手による全18作品を額装。ポストカード代と合わせ約1万円の出費も大満足だ。自分への転居祝い。
 
 
と浮かれたままでは終われない。最終回なので部屋探しについてもまとめよう。あくまで私見だし、東京での引越し情報だが何かしら、誰かしらのお役に立てれば幸いだ。

○部屋探しは1か月前から
僕は3か月かけたが、引っ越したい日の1か月前に物件を探し始めるのが良いだろう。入居日までは大体2週間程度と言われているので内見を2-3週間程度の日程でこなし決められれば一番良い。

○不動産屋と仲良く
徹底して不動産屋におんぶに抱っこして分かったのだけど、不動産屋と仲良くしないとダメだ。僕はKさんという良きアドバイザーを得られ本当に良かった。最終的に新居も彼が見つけてくれた部屋だった。僕は不動産屋をほぼ1件に絞り物件をあたったが、営業の電話など気にしなければ複数の不動産屋と関わっても良いと思う。面倒見が良く、かつその土地を知っている不動産屋が望ましい。

○ネット検索はあまり意味がない
ネットで調べるのは楽しいけど忙しいなら不要。募集終了物件もかなり多く掲載しているから、あまり意味がない。不動産屋に希望を伝え良い物件が出てきたら連絡をもらう、というのが一番賢いだろう。また、後半多用したが、ネットで見つけた部屋のURLを大量に不動産屋に送りつけ、募集があれば内見する、というのもOKだ。

○自分のニーズに合わせて引っ越すタイミングを決める
僕は12月=金額が落ちると思いこの企画を思いついた。実際、1月からは金額が上がり出すので12月というのはそれほど悪くはない。次に安くなるのはゴールデンウィーク。それから夏に向け金額が下がり9月から値上がりする、というのが一般的らしい。が、これはあくまでお金の話。優良物件を見つけたいのならば繁忙期に探すのも悪くない。当然ながら引っ越す人が多いのでたくさん物件に空きが生まれるのだ。ただし競争が多いから数回の内見で即決定しないといけないし、不動産屋がせかしてくるのは想像に難くない。

と、偉そうに語ったが僕の転居にはいまだ問題山積だ。馬鹿みたいに物が多いので不要品を処分するのも一苦労。時間がかかりそうだ。また和室への転居に伴い、買うものも多かろう。家電もテレビ以外は総取っ替えと思っていたのでかなりお金がかかりそう。しかも金かかると言っているそばから、この年の瀬にまさかの財布紛失。阿呆である。免許証はじめ諸々再発行するも、すぐに住所変更が強いられる。面倒くさいとしか言いようがない。阿呆である。
それでも良いんだ、来年からは新居だ。マンションだ。駅近3分だ。スーパーまで徒歩10秒。本屋もカルディーコーヒーファームも徒歩2分。でかい図書館までも徒歩5分。最高じゃないか。中野と高円寺の間には3年住んだ。両方とても楽しい街だった。荻窪は近いが毛色がちょっと違う気がする。心機一転だ。半澤則吉30歳、いまだ「萩」と「荻」、どっちがどっちか自信がないけれど新章突入である。僕は荻窪に引っ越す。
これにて連載終了となるが、この素敵な機会を与えてくださった皆様、またタラタラとした長文を読んでくださった皆様に心より感謝したい。荻窪にお越しの際はご一報ください、すぐ駆けつけます。何せ駅まで3分なもんでね。
 
 
 
-ヒビレポ 2013年12月25日号-

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