働かないで暮らしていける世の中になってまいりました。  第11回

 
山下陽光
(第11号で「ライターってカッコいい感覚どこ行った?」執筆)
 
 
 
 
こんにちは山下陽光です。
働かないで暮らせる世の中もいよいよあと1回で終了。

先日知人から紹介されて、21世紀の新しい働き方の番組を作ってるテレビ番組の制作会社の方にどんな暮らしなのか話を聞かせてくれって事で、制作会社の方と知人と三人でお会いしてココで書いてきたような事を話しまくったんですが、終始ポカーーンとした感じだったので、番組として取材されて放送されるという事はないと思うんですが、重要なのはココからで、その方と別れて知人とメシでも食いに行きますかと、新宿のトルコ料理屋に入って、近頃何やってんの話が全て面白くて、この知人、昔からイベントなどにひょこっと来てくれたりしてて、普段何をやってるのかしらなかったんですが、近頃は東京下町に長屋を借りまくって、20人位で住んでて、関東圏に限らずいろんなところから農家や作り手を集めた市場を週末に開催しまくってるらしく、話す内容がすべて面白い。
 

 

長屋の2階に住んでて家賃は1万円で毎月の収入が5万円。
地方で助け合いの暮らしが当たり前で都内でそんな生活が出来ないわけがないと思って実践したら、お金はほとんどいらない。食べ物も農家のジジイとババアが喜んで持ってきてくれる。
長屋を持ってるジジイや婆さん達は全部壊してマンションにしても生きてるかどうかわからないからそのままにしておきたい人がたくさんいる。そこを改装して綺麗にして家賃を上げてても面白くないと。金儲け=遅いって言うんっですよ。こっちは不労所得とまでは言わないけれど、いかにゲスく生きるかって事を考えまくってただけに、金儲け=遅いには頭をカチ割られる思いがしました。彼の知人で山梨に桃農家の方がいて、毎年2人で桃刈りをするけれど、東京ドーム何個分もの桃園があり、毎年二人で刈ることも出来ず全体の3割ほどを腐らせてしまうから、暇なフリーターやババアを集めて、温泉に入らせて、桃刈りの作業手伝わせて帰りにこづかいあげたら喜びますよ。これをやろうと思ってんすよ。と。
そこで登録料やら、紹介料をもらったら遅いし古いんすよね。それやると何も面白くないんすよ。
あーーーーびっくりするね。それで、話はどんどん続く。
僕が、インターネットはほとんど無料で、例えばヤフー知恵袋で何か質問して答えても、金くれとか、何かをしてほしいとか思わないのに、実際の世の中はお金を支払うことで回ってる事が多すぎる。
リアルな世の中でインターネットっぽい事はなんだろう?と疑問を投げると、こんな答えが返ってきた

①無料で《適切な》人をつなぐこと、
②無料で《適切な》情報を出し続けること。
だと。
これを、僕はするべきだし、したいと思いました。

仕入れ値に10%とか乗せるのは古いし遅いのでやりたくない。
100円のものを70円で仕入れて70円で売る。
なんで? って言われることをまずするんです。
 
 
すごくないですか? なんなんだこの男はと思いつつ、魅力丸出しの彼の周りには世界中からいろんな奴らが集まってくるらしく、先日も中国で事業を立ち上げて失敗した18歳の若者が島根県から家出するようにやってきたとか、ドイツ人が1か月家賃払ったか払わないかどうか微妙な感じで滞在してたとか。面白い人がいる場所は面白くなるのは当然で、こちらとしては、お金で苦しみまくってる人が多くて、こうなったら無理して景気のいいフリをして、働かないで暮らせると言って、とにかく仕事を辞めてから考えよう!というような事を言ってたんだけど、金も要らないし生活もできる。しかも都内で。収入は生活保護の半分以下の5万円で、何一つ不自由なく暮らせているし、もっとお金を払いたいって人もいるけど、使わないからいらないって断ってるし、何だか嘘くさいとまで。
なんでこんな面白い事をやってんのかと聞いたら、あんたが0円ショップとかやってたからじゃねぇかと。素人の乱に人が集まって何かが起こっていくようなのを眺めてて、僕がそこに入るんじゃなくて、こんな感じの事を僕がやらなきゃいけないって思ったんすよって、やられたらやりかえせ感覚最高すぎて、この日は、今年初めて1人でお酒を飲みにいってしんみりと酒がしみてかえってきましたよ。
 
 
 
告知

はだしのゲンの作者中沢啓治没後一周忌企画!!
12月19日(木)☆特別企画はだしのゲンを読むプロジェクト

中沢啓治没後一周忌

はだしのゲンの作者中沢啓治が亡くなって、はや1年のこの日に、高円寺に新しく出来たトークセッションスペース 高円寺パンディットにて、 原爆投下後の広島原爆ドーム前に出来た謎の古本屋アトム書房を研究する山下陽光が、アカデミックとチンピラ芸を一緒に見る事でこれまでに反戦、反核としてでしか語られてこなかったはだしのゲンを新たに読みなおす事ができるのではないか?という大実験の試み。

原爆に関する事では他の誰よりも詳しい、アトム書房調査の大師匠と山下が信頼してやまない、広島平和資料館、資料室の菊楽忍さんを広島からお呼びして、はだしのゲンの知られざる話や、原爆ドームを建てた建築家ヤンレツルに関する研究などをお聞きしながら、一方、東京ポッド許可局の局長としても知られるみちさんが、現在も運営されている はだしのゲンのホームページについて、インターネットとはだしのゲンについて、独自すぎる視点で語ってもらう1日です。

【出演】
菊楽忍(広島平和記念資料館・情報資料室)
みち(屋宮大祐)(はだしのゲンデザイナーズリパブリック)

【司会】
山下陽光(アトム書房研究/途中でやめる)

【スペシャルゲスト(予定)】
元広島カープの選手

OPEN18:30/START19:30
前売り¥1500 / 当日¥1600 (ともに飲食別)
★定員:30名(要予約)
予約・お問合せは高円寺Pundit’(担当:何森 izumori )
tetsuo@pundit.jpまでお願いします。
tel. 090-1219-3027まで

http://pundit.jp/

 
 
 
-ヒビレポ 2013年12月19日号-

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